
「手を貸す」の使い方・例文
「手を貸す」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.高齢の母に手を貸そうと家事を手伝ったが、わたしのほうが時間がかかり少し複雑な気持ちになった。
2.友達の会社が人手不足とのことで手を貸したら、売上高も純利益も前年同期比を上回り堅調に推移しているとのことで安心した。
3.子供がローマ字を復習しているときに質問を受けたが、どこまで手を貸すべきかさじ加減がむずかしい。
状況や環境にはそれぞれに違いはありますが、いずれの例文も労力を提供したり助力したりという意味合いで使われています。
例文1.は、結果はどうあれ、高齢の母に手を貸したということです。例文の2.のほうは、自分の会社から友人の会社に人手を提供したところ、損失の危機だったのが増収となり胸をなでおろしているようすが書かれています。例文3.では、子供の学習内容を教えたりヒントを出したりと、どのレベルまでやってあげるのが本人のためであるのかを悩みながら対応している文です。
「一肌脱ぐ」
「手を貸す」の類義語には、「一肌脱ぐ(ひとはだぬぐ)」があります。意味は、他人のために本気になって助力することです。本気で事を行うには、着物の袖がじゃまにならないように手を抜いて肩を出し半分裸になることを表しています。また、「一肌」とは一方の腕や肩ということです。
意味そのものは「手を貸す」も「一肌脱ぐ」も同じですが、「一肌脱ぐ」のほうが本気度では上回っており、一定以上の労力を要する場合によく使われます。
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