国語言葉の意味

【慣用句】「下手の長談義」の意味や使い方は?例文や類語を読書好き現役看護師が解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「下手の長談義」について解説する。

端的に言えば「下手の長談義」の意味は「話下手に限って長話をして迷惑する」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

読書が趣味の現役看護師T.MINAMOTOを呼んだ。一緒に「下手の長談義」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/T.MINAMOTO

現役看護師として働きながら趣味の読書で日々知識を蓄えている。そのため漢字や慣用句の出典の知識も有している。

「下手の長談義」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「下手の長談義」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「下手の長談義」の意味は?

「下手の長談義」には、次のような意味があります。

話が下手な人に限って、長い話をすること。また、そのために聞き手が迷惑すること。

出典:大辞林 第四版(三省堂)「下手の長談義」

この言葉の読み方は「へたのながだんぎ」です。話下手といってもいくつかタイプがありますので、一例として以下に3つのタイプ挙げます。

1.口数が少ない。
2.話の内容がまとまらない。
3.相手が話題に興味を持っていないことがわからない。

長話というのは話下手のタイプによって、その性質が異なるのです。先ほど紹介した3つのタイプで説明すると次のようになります。

1.言葉の間隔が伸びて話に時間がかかる。
2.話がまとまらないために延々と話し続けて終わるまでに時間がかかる。
3.話題に興味がないから話自体は短くても長く感じてしまう。

「下手の長談義」については、意味からすると2が該当します。「話下手な人は話がまとまらずに延々と話すので、終わるまでに時間がかかって迷惑する」ということですね。しかし1、2、3はいずれも「無駄に時間を過ごした」という点においては共通しています。

「下手の長談義」の語源は?

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次に「下手の長談義」の語源を確認しておきましょう。

「談義」とは物事の道理を説いて聞かせることで、説教ともいいます。つまり「長談義」とは説教がまとまらずに長くなってしまうことです。「下手」とは手際が悪いこと、またそういう人のことをいいます。説教とは「宗教の話を説き聞かせること」です。日本で説教といえば仏教徒のお坊さんの話を思い受けべるでしょう。つまり「お坊さんの、長々とまとまらない下手な説教」から「話が下手な人に限って、長い話をすること。また、そのために聞き手が迷惑すること」という意味になったのです。

「下手の長談義」の使い方・例文

「下手の長談義」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.校長先生の話は、下手の長談義で時間の無駄だよ。
2.あなたがどんなに良い話をしても、長々と話していては下手の長談義と思われてしまうよ。
3.下手の長談義にならないように、要点を抑えて短時間で伝えよう。

例文1は、経験したことがある方もおられるでしょう。世の校長先生たち全員が下手の長談義ではないですが、ご自身の経験から色々と伝えたいことがあって長話になるのでしょうね。要点を抑えユーモアを交えて話すと、聞く方も時間の無駄とは思わないでしょう。

例文2は、内容は良くてもあまりに長い時間話されると、聞いている方は疲れてきます。そうなると下手の長談義ではないかと思われる可能性も高くなりますので、注意が必要です。こちらも要点を絞るか、間に休憩をはさむなどの工夫で改善できます。

例文1と2の反省を踏まえると例文3のように考えるでしょう。集中力の持続時間には限界がありますので短時間で簡潔に伝えるというのは有効です。

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話が長いとうんざりするという経験は、多くの人がしているのではないか。そういった経験がある人はそこから学ぶことで「下手の長談義」を避けることができるだろう。あるいは、話が上手な人から学ぶことも有効だろう。

「下手の長談義」の類義語は?

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ここからは類義語を紹介していきます。

「長口上は欠伸の種」

「ながこうじょうはあくびのたね」と読みます。長話は人を退屈させるという意味です。下手の長談義は、知識のある者からない者へという立場の違いがありますが、この言葉に立場は関係ありません。普段の会話というよりは、芝居での出し物の説明や結婚式のあいさつなどで、話が長いことをたとえるときに使われます。

使用例としては「長口上は欠伸の種というから、結婚式でのあいさつは手短に済ましてくれよ」です。

講演会でまとまりのない講義を延々とすれば「下手の長談義」ですし、講演会で司会者が講師の説明を延々とすれば「長口上は欠伸の種」ということになります。この違いを理解すれば使い分けできるでしょう。

「無駄口を叩く」

言わなくてもいいことを言ったり、つまらない話をすることを「無駄口を叩く」といいます。この言葉は長話には使わないません。むしろ、短時間の会話に使われます。講演会の長い話に対して「無駄口を叩いていたな」とは言いません。それこそ「下手の長談義だったな」とか「長いだけでつまらなかったな」と言うでしょう。

「つまらない」という部分が共通しており、短時間であっても時間を無駄にした点で類義語と言えます。

「下手の長談義」の対義語は?

ここからは対義語を紹介します。

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