国語言葉の意味

【慣用句】「押しが強い」の意味や使い方は?例文や類語を文学部卒の校正者兼ライターがわかりやすく解説!

1.男性商品モニターのアルバイトはホテルの一室を借り切って行われプレゼントもたくさんもらえて報酬もいいから、とにかく登録してくださいと相談に乗ってくれた人の押しの強いアドバイスを受け紹介してもらった仕事だ。
2.押しの強い友人がそばにいてくれたので、優柔不断な私は彼女のおかげでイベント会場での強引な営業トークから逃れることができ安心した。
3.ライフスタイルに関するコラムを執筆しないかと編集プロダクションに進められたが、気乗りしない内容だったので広告の仕事で忙しいふりをして断ろうと思ったが企画担当の押しが強く引き受けてしまった。

例文1は男性モニターのアルバイトを強く推された様子と例文2は気が弱い女性が対照的なキャラクターの友人のおかげで欲しくないものを買わされる危機を脱し例文3はライターが気持ちの乗らない仕事を言い訳をして断ろうと思ったら、プロダクションの担当の人の強引さに負けてしまっていやいや仕事を引き受けてしまったという文章です。

すべての文に通じてですが客観的な立場というよりは「押しが強い」人のペースにまきこまれてしまったという受け身のイメージがありますね。自発的に何かを行動を起こした結果というより「押しが強い」人のとった行動に対してどう思ったかという感じです。

「押しが強い」の類義語は?違いは?

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自分の意志を強引に押し通す「押しが強い」ですが、類義語にはどのような言葉があるでしょうか。

「腰が強い」

「腰が強い」は麺類の歯ごたえがあることをあらわす「コシが強い」が一般的なイメージだと思いますが、「押しが強い」と同じく気が強く人に屈しない、押し通す力が強いという意味もあり「あの人はみんなより腰の強い人だから恋愛でうまくいかなくてもくじけない」という使い方をします。歯ごたえの強さではなく気の強さのことですから間違えないようにしてください。腰を使った慣用句には「腰が重い」や「腰が砕ける」がありますが、「腰」でメンタルをあらわしています。

「我が強い」

人の話を聞こうとせず、自分の気持ちを押し通そうとする気持ちが強いことをいいます。強情ともいわれ、よく「強情な人」といいますが、「我が強い」人と同じ意味です。「あの人は大人しそうに見えて意外と我が強い」のような使い方をします。難しい人のようですがあつかましいとかずうずうしいといった感じがなく、自分というものをしっかり持っている人という印象です。「我」とは「自我」や「自分」といった意味になります。強引さよりも頑固さが強い人なのかもしれません。

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