理科生物

5分で分かる「人間の体液」具体的な役割とは?理系院卒ライターがわかりやすく解説!

よぉ、桜木建二だ。大学内やビル街で赤十字から献血の依頼を受けた経験がある人も多いだろう。血液は長期保存ができない物質であるため、定期的に新鮮な血液を健康な成人から摂取する必要がある。しかし、『なぜ血液が人間にとって不可欠な物質であるか』という疑問について完璧にこたえられる人は少ないのではないだろうか?そこで、今回の記事では俺たち人間の体内に存在している血液やリンパ液といった体液の詳細について国立大学院で修士号(農学)を取得しているライターふくろう博士と一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

hamanan2014

ライター/ふくろう博士

国立理系大学院で修士(農学)を取得し、現在は民間企業の研究職に従事している典型的な理系人間。「理系好きな学生を一人でも多く増やす」をキーワードにインターネットの世界で活躍中!自身のサイトでは大学生に役立つ情報を日々提供している。

体液っていったい何のこと?

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皆さんが『体液』と聞いて思い浮かべる物質は数多く存在します。スポーツをすると出てくるや、けがをした時に出てくる血液、または食べ物を消化、吸収する際に役立つ胃液や腸液を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、医学的な知見から『体液』を定義した場合、以下の物質が該当します。

・細胞内液

・血液

・リンパ液

・脳脊髄液

・組織間液

・間質液

組織間液や脳脊髄液といった聞きなれない単語が存在すると思いますが、これらはまとめて細胞外液と呼ばれており役割はどれも同じです。次の章でこれらの物質の構成要素や役割について見ていきましょう!

細胞外液ってどんなもの?

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体液は大きく分けて細胞内液細胞外液に分類されます。細胞内液とは文字通り細胞内に含まれる水分のことですが、細胞外液とはいったいどこ由来の水分なのでしょうか?

細胞外液はすべて同じ組成!

細胞外液はすべて同じ組成!

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細胞外液の詳細を図に表したのが上記の表です。図を参照すると、細胞外液は管内液と管外液に分類されることが分かります。管内液とは文字通り管の内部を流れる液体を総称したものであり、血管を流れる血しょうやリンパ管を流れるリンパ液、脳内を流れる脳脊髄液に分類されていることが分かるでしょう。反対に、管外液は管を流れない液体を総称したものであり、細胞間の隙間に出た状態で存在します。

このような分類方法を取っているため、管内液と管外液は違う物質であると思う方がいらっしゃるかもしれませんが、それは誤解です。管内液から圧力によって管外に染み出した液体を管外液と総称しているだけであり、組成は全く同一となっています!血液とリンパ液は赤血球や血小板の有無によって役割や色が違うだけであり、基本となる液体部分の組成は同一であるということはよく覚えておきましょう。

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