
1.息切れがする。あえぐ。
2.物事を続けることが苦しくなり、中途でやめる。
3.息が止まる。死ぬ。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
1.東京暮らしで雪道に慣れていないから、少し歩いただけで息が切れた。
2.規定の変更は価格交渉で意見が分裂し、志半ばで息が切れた。
3.病院長直々の治療の甲斐もなく、ついに息が切れた。
このような意味がある「息が切れる」。1.の意味で使われる場合は「肩で息をする」と置き換えることができますが、意味が完全にイコールとはいえません。「肩で息をする」には2.のような「途中で断念する」とか、3.のような「死ぬ」という意味はありませんので注意しましょう。
「肩で息をする」の対義語は?
息が荒くなっているさまを表すのが「肩で息をする」ですから、対義語は静かに呼吸する様子を表現する慣用句がいいでしょう。
「息をひそめる」
漢字を使うなら「息を潜める」と書きます。「潜」という字は「もぐる」というときにも使いますね。こっそり隠れるイメージの際によく使われる漢字です。
かくれんぼで物陰に隠れたときは、見つからないようにと思うあまり息をするのもはばかられる気分になりませんか。そんな様子を表現しています。
・娘は甘えん坊な性格だから、出勤するのがばれると泣かれてしまう。だから毎朝息をひそめて玄関を出ているんだよ。
・会員たちは、少数者の権利保護に関する重要な決定が行われる会議を息をひそめて見守っている。
「息を殺す」
こちらも「息をひそめる」と同様、なるべく音を立てないようにひっそりじっとしている様子を表します。
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