
端的に言えば気があるの意味は「関心を持っている」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
国立大で国語学を学んだライターのタケルを呼んです。言葉の解説を得意としていて、大学時代はクイズサークルに所属していたので雑学にも詳しい。一緒に「気がある」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/タケル
某国立大で現代日本語学を専攻。大学時代は特に知識欲が旺盛で、当時隆盛を極めていたクイズ大会出場にやる気があった。それよりも多くの女性に気があったため、結局クイズは中途半端な戦績だった。
「気がある」の意味は?
「気がある」には、次のような意味があります。
1.関心をもっている。 「彼はそのポストに-・る」
2.恋い慕う気持ちがある。 「彼は彼女に-・る」
出典:大辞林 第三版(三省堂)「気があ・る」
1は、「その気になる」という形で見ることが多いのではないでしょうか。「次期総裁の座」や「新監督候補」だと生々しい印象を与えかねないと考えてか、直接示唆せずに暗喩的な表現をするものが見受けられます。権力闘争や足の引っ張り合いは、第三者からすれば醜いものですよね。
むしろ今日では、2の意味で「気になる」を使うことが多いです。人は誰しも他人に興味があるものですし、あの人とお近づきになりたいと思う願望をもっていますから、当然といえば当然でしょう。恋愛は誰しも経験しますが、社長や代表といった偉い人になれるのはほんの一部の人ですので、それは必然の流れです。
「気がある」の語源は?
次に「気がある」の語源を確認しておきましょう。
「気がある」とは、つまり「気」を持っているということですが、この「気」にはいろいろな意味があります。ならば、辞書で「気」だけを確認しましょう。
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