
「目がある」
「目がある」は優劣や真偽、善悪などを見分けることをできるまともな判断力を持つ能力のある人のことをいいます。顔にある目がついているかついていないかではなく、さまざまなものの善悪を見分けることができてものごとをまともに判断する能力に長けている人のことで、ただ者ではない雰囲気がありますね。「目がある」も「目が利く」「目が高い」と同じように鑑識眼のすぐれた人に対してその能力をたたえ、実際によくある使い方は「あなたは見る目がある」です。
「目がない」
「目が利く」の明確な対義語としてではありませんが、「目が利く」人とは正反対の「見る目がない」人のことで洞察力や鑑識力のないことから自分にふさわしくない人を恋人に選んでしまい泣きを見たというときに「見る目がない」と使うことがあります。または非常に好きなものがありそれに対して抑制が効かないことでもあり「甘いものに目がない」などはこちらの意味です。
「quite a connoisseur 」
「quite」は「quite a [an]+名詞」で並外れた(大した)、かなりという意味で「quite a [an]」のうしろに付く「connoisseur」は名詞で美術品などの鑑定家や鑑識家もしくは目利きや玄人、権威のことなので慣用句として「目が利く」という意味になります。例文としては「He is quite a connoisseur of ceramics.」で「彼は陶磁器の鑑定にはなかなか目が利く」です。
「has a keen eye 」
直訳すると「鋭い目を持つ」という意味ですが、こちらも「目が利く」「観察眼が鋭い」という使われ方をします。「鋭い」は「sharp」「pointed」などありますが、「keen」は感覚や知力などが鋭いという意味です。「keen eyed」で「眼力の鋭い」という語句もありますが、この場合の例文は「He has a keen eye.」で「彼は鋭い観察眼を持っている」と訳ができます。
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