
「手に汗を握る」の使い方・例文
「手に汗を握る」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.新連載の漫画はとてもスリリングな作風で最後のページまで手に汗を握る展開だった。
2.今年の日本シリーズはどの試合も両チームが手に汗を握るような熱戦をくりひろげていた。
3.彼らのやりとりは思わず手に汗を握るほど緊張感にあふれていて、思わず応援してしまった。
例文1~3に共通していることは、どれも非常に緊迫した状況だったことを表現していることです。1は新しく連載が始まった漫画はとてもスリリングな展開で面白く、思わず興奮してしまい最後まで息もつけないほどの展開でした。2は野球の試合で日本一を決める戦いではどちらのチームも接戦を繰り返し、緊張感のある戦いを繰り広げていました。3は二人のやりとりを見ていた人が、とても張り詰めた状況であったがそのやりとりのすばらしさに思わず応援してしまったと後で振り返っている様子をあらわしています。
このように雰囲気の程度に差はありますが、例文2と3は現場の緊張感が伝わってくるようです。
「固唾をのむ」
読み方は「かたずをのむ」で、ことの成り行きが心配になり、緊張している様子です。手に汗はかいていませんが、緊張しすぎて絶えずつばが口の中にたくさんたまり飲み込んでいる様子が伝わってきて、つばを飲みこむときの音まで聞こえてしまいそうなぐらい場の空気が張り詰めています。本人も場の雰囲気と同じようにものすごく緊張している状況といえるでしょう。
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