国語言葉の意味

【慣用句】「矛を収める」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターが解説!

「矛を収める」の使い方・例文

「矛を収める」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように使われます。

1. 怒りにまかせて攻め込んでいった将軍であったが、相手方の話を聞いて納得した彼は、矛を収めて全軍に撤退命令を出したのです。

2. 父のかたき討ちのために20年をかけて相手を探してきたが、かたきの相手が年老いて孫と楽しそうに遊んでいる姿を目撃し、急に気持ちが冷め、矛を収めて故郷に帰ることにした。

「矛を収める」は当初は戦って倒すことを目的にしていたが、外部の圧力や情報、あるいは自分の内面の変化のために戦いを休止する場合に使われる用語なのです。

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普段の生活の中で「矛」(ほこ)というワードをあまり見かけないし、また、あまり使ったことがないという人も多いかと思うが、実際にその通りで、「矛」という文字を書く機会があるとしたら「矛盾」(むじゅん)という言葉を使いたい時だけではないだろうか?

「矛盾」とは、中文の中ではしばしば登場するが、「矛盾」の「矛」は「ほこ」のこと「矛盾」の「盾」は「たて」のことなんだ。

昔、中国の「楚」(そ)の国で「矛」(ほこ)と盾(たて)を販売していた武器商人が売り文句のフレーズで、「この矛はどんな固い盾でも突き抜くことができ、こちらの盾はどんな矛でも突き通せない」というと、見ていた客が、「あんたの売っている矛であんたの盾をついたらどっちが強いんだい?」と質問した。商人は自分の言った内容が筋の通らないということを理解して何も回答できなかったと伝えられているんだ。

「矛を収める」の類義語は?違いは?

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それでは、「矛を収める」の類義語を見ていきましょう。

「刀を鞘に納める」

中国伝統の武器が「矛」であるとしたら日本伝統の侍(さむらい)の武器は「刀」(かたな)でした。「矛を収める」と同じ意味で使われる言葉に「刀を鞘に納める」(かたなをさやにおさめる)があります。「刀を鞘に納める」の「鞘」(さや)とは、「刃物になっている部分を覆う筒状の便利な刀ホルダー」のことで、争いのときには刀を鞘から出して構えて戦闘態勢をとりますが、「戦いが終わったとき」や「戦うことをやめたとき」に武士は刀を鞘に納めていたのですね。「刀を鞘に納める」も「戦闘や争いをやめる」という意味で使われます。

似ている言葉に「元の鞘に収まる」(もとのさやにおさまる)という言葉もありますが、こちらも「争いをやめる」という意味でも通じるものの多くの場合に、離婚の危機に面して一旦は他人になることを決心したカップルが、複雑な事情を乗り越えて離婚を踏みとどまり夫婦関係を続けるという意味で使われることの多い表現です。

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