「鼻であしらう」の使い方・例文
次に「鼻であしらう」の使い方を例文を使って見ていきます。「鼻であしらう」のは誰かという点に注目して、一度読んでみましょう。
1.会社の上司に返事を求めたが、鼻であしらわれてしまった。
2.あの先輩は頑固だから、あなたに忠告されても鼻であしらうだけだと思うよ。
3.あんな子供に助言される筋合いはないし、鼻であしらってやった。
まず1の例文を見ると、上司に取り合ってもらえず冷たく扱われたという意味の文章であることがわかりますね。~されたという受け身の文章形態ですが、「鼻であしらう」は「鼻であしらわれる」「鼻であしらわれてしまう」というような受け身の形で使われることが最も多い言葉です。こういう嫌な態度は、した方よりされた方が印象に残るためかもしれませんね。
2の例文は「あの先輩」が主語になる文章のセリフで、「あなた」が忠告したときの反応を想像する形で「鼻であしらう」が使われています。このように「鼻であしらう」は動作をあらわす言葉であるため、その場にいる自分や相手以外にも使うことができるのです。ただネガティブなイメージのある慣用句でもあり、その場にいない相手の動作を「鼻であしらうだけだろう」と口にすると陰口のようなニュアンスが生まれてしまうのは避けられません。注意しておきましょう。
3の例文は「鼻であしらってやった」という言葉の通り、自分が行為の主体になっている文章ですね。このように自分の動作について「鼻であしらう」と言い表すことも可能ですが、あまり多くは見ない用法です。やはりどちらかと言うと受け身の言葉として使われる方が自然な言葉だと言えるでしょう。
「ないがしろにする」
これは漢字で「蔑ろにする」と書き、「人や物をあなどり軽んじて扱うこと」を指す言葉です。また「ないがしろ」だけでも上記のような意味を持っています。人や物事を軽く見ているところ、相手にしないところなど、ニュアンスそのものが「鼻であしらう」と似ていることがわかりますね。
よく類似した言葉ですが、異なる点で言えば「鼻であしらう」よりも「ないがしろにする」の方が若干悪意の強い言葉であるというところでしょう。「鼻であしらう」は馬鹿にしたニュアンスはあるものの、どちらかと言うと「相手にしない」という点に重きが置かれています。一方「ないがしろにする」は相手にしないという点は同じですが、「軽蔑する」というニュアンスが強めに出た言葉なのです。
よく似た類義語ではありますが、細かなニュアンスの違いに気を付けて上手く使い分けていきましょう。
\次のページで「「袖にする」」を解説!/