タンパク質と生物体の機能理科生物

ADP(アデノシン二リン酸)ってどんな物質?現役講師が解説!

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なんだか二度手間のようだが…進化で生まれてきたあらゆる生物がこの仕組みを利用しているんだから、メリットのある機構なんだろうな。

”エネルギーの通貨”

前述のように、生物は最終的にはATPをエネルギー源とします。なにか生命活動を行うには、ATPが必要で、活動のためにエネルギーを使うとATPは分解され、ADPになってしまう…このような流れを見る中で、ATPを”お金”に例えることがよくあるのです。

「お金さえあればいろいろなものが買えるけど、使うと減る」と「ATPさえあればいろいろな生命活動ができるけど、使うと減る」というイメージをリンクさせ、ATPのことを”エネルギーの通貨”などとよぶことがあります。

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「高エネルギーリン酸結合」や「エネルギーの通貨」などは、テストなどで出題されがちな重要単語だ。

せっかくですので、ここで代謝の代表である、好気呼吸と光合成について簡単にみていきましょう。

好気呼吸

ミトコンドリアで行われる、酸素と有機物からエネルギーを取り出す反応を好気呼吸といいます。

好気呼吸の過程は、大きく分けると解糖系、クエン酸回路、電子伝達系の3段階。これらの過程を経て、1つのグルコース分子から38個のATP、6つの二酸化炭素分子、12の水分子を産生します。発生した二酸化炭素を体にとどめておくことができないので、私たちは肺でガス交換をしなくてはいけないのですね。

ここで生み出される38個のATPはもちろん、38個のADPにそれぞれリン酸が一つづつ結合したものです。ADPやリン酸がないと、ATPも作れません。

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好気呼吸のスタートとなるグルコースは、もちろんご飯などの炭水化物を消化して、吸収されたものだ。しっかり食事をとらないと、筋肉を分解するなどして、むりやりATPをつくることになる。

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yu_onozuka