
ATPとADPってどんな物質?はたらきは?現役講師がわかりやすく解説!

ATPとADPは生命に欠かすことのできない、重要な役割をもった物質だ。物質の構成や機能など、色々な点に着目しながらこれらの物質についての理解を深めたい。
大学で生物学を学び、現在は講師としても活動しているオノヅカユウに説明してもらおう。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/小野塚ユウ
生物学を中心に幅広く講義をする理系現役講師。大学時代の長い研究生活で得た知識をもとに日々奮闘中。「楽しくわかりやすい科学の授業」が目標。
ATPとADP
ATPとADP、これはいずれも生物の体内で重要なはたらきをしている分子です。ATP(adenosine triphosphate)は日本語で「アデノシン三リン酸」、ADP(adenosine diphosphate)は「アデノシン二リン酸」といいます。”アデノシン”という化合物に、3つのリン酸がついたものがATP、2つのリン酸がついたものがADPです。
リン酸の数以外は基本的な構造が共通している、姿がそっくりの有機化合物といえます。
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