
「番茶も出花」の対義語は?
次に「番茶も出花」の対義語を見ていきましょう。
「腐っても鯛」
「番茶も出花」は、「誰でも年ごろになれば、それなりに美しくなれる」という意味で、「仮に小さなころは少し見かけが悪くても年ごろになれば輝ける」という「人の状態は変化していくものだ」という点をとらえた表現です。一方、反対語のひとつである「腐っても鯛」(くさってもたい)は、「すぐれているものは多少、状態が悪化したとしても本来の価値を失わないという」意味を示します。 「本来備わっている価値は不変である」という「変わることのないもの価値はある」という観点から見た言葉です。鯛は、日本では伝統的に吉事の際に使われる「めでたい魚」であり、旬であるからといって、鯛の代わりにマグロやかつおを祝い事の儀式に使えるわけではなく、仮に腐っていたとしても鯛である必要があるという意味なのですね。
「番茶も出花」の英訳は?

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もし、「番茶も出花」を文字通り訳すとしたら「You can taste good for the tea poured for the first time even if that tea is cheaper one.」(仮に安いお茶であったとしても最初に注がれたものではおいしく味わうことができる)となるでしょう。
しかし、「番茶も出花」のことわざで言いたい教訓とは、「年頃になれば美しくなるものだ」や「旬なものは良い」ということですから次のような表現を使えば、あなたの意図を相手に正確に伝えることができるでしょう。
「Everything is good in its season」
「Everything is good in its season.」は、「すべてのものは旬(しゅん)の時期がよいものだ」という意味でよく使われることばです。女性の場合で言えば、「人生の中で17,18歳ころが旬で美しい」という風に考えられていますし、「サンマであれば秋が旬でおいしい」と言いたい場合にもあてはまる英語表現になります。
「番茶も出花」を使いこなそう
この記事では、「番茶も出花」の意味や使い方について見てきました。「番茶も出花」は器量の良くない娘でも18歳ぐらいになると女性らしくなり、美しくなるものだという意味でした。確かに小学校のころは全然目立たなかった印象の薄い女の子が成長して美しくなって見違えるということは確かにありますよね。誰でも人生において最も輝くときは必ず訪れるのだと思います。人によっては中年を過ぎて輝く人もいますね。もし、現在が辛く楽しくなくてもきっと輝く日がくると信じて一人ひとり少しづつ頑張っていきましょう。