
「番茶も出花」の使い方・例文
「番茶も出花」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.娘が小学校のころは私の鼻が低いのに似たのかお世辞にも人から可愛いと言われる外見ではなく娘の将来を不安に思ったこともあるが、「番茶も出花」と言われるとおり、年ごろになるとそれなりに美しくなり精神的にも成長し今回は結婚も決まって喜んでいる。
2.幼馴染のYと先日の同窓会で会ったんだ。俺は古くからの友達だと思っていたのだが、「番茶も出花」とはよく言ったもので、Yも美しくなった。同窓会で会ってから一緒に飲みにも行ったがYに対してどうしても女性を意識してしまって魅力を感じるようになった。自分の気持ちに偽って友達の状態を保ったままの方がよいのだろうか?
女性は小さな頃は可愛くなくても年頃になって美しくなるもので、そんな変化に驚かされた場合に「番茶も出花」は使われる慣用句なのです。
「鬼も十八番茶も出花」
「番茶も出花」をさらに詳しく説明したことわざに「鬼も十八番茶も出花」(おにもじゅうはちばんちゃもでばな)という表現があります。「もともとの器量のよくない女性でもお年ごろになれば、それなりに美しくなりますし、小さなころは鬼のような醜い容姿に見えた子どもでも十八歳になれば、同じように美しくなるものだ」という意味です。
年を重ねてみてわかることなのですが、女性に限らず男女とも、歳をとった多くの人が、自分のことを美男だとも美女だと思ったことはないけれど、鏡を見て今日(こんにち)の姿を見たときに、それでもやはり、十七や十八のころの自分はそれなりに美しかったと実感するようですね。
\次のページで「「番茶も出花」の対義語は?」を解説!/