
端的に言えば引かれ者の小唄の意味は「負け惜しみで強がりを言うこと」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
本の虫ライターのジュリアン・ソレルを呼んです。一緒に「引かれ者の小唄」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ジュリアン・ソレル
多い時には月間50冊を読破する本の虫ライター。漢字や熟語、ことわざ、故事が好き。正確でロジカルな文章での解説を心がける。
今回は、慣用句「引かれ者の小唄」をベースに、類語の「盗人猛々しい」「負け犬の遠吠え」などを、意味や例文、また英訳までみっちり解説。
「引かれ者の小唄」の意味は?
「引かれ者の小唄」には、次のような意味があります。
1.負け惜しみで強がりを言うこと。
出典:goo国語辞書「引かれ者の小唄」
読み方は「ひかれもののこうた」。「引かれ者の鼻唄(はなうた)」といわれることもあります。「引かれ者」とは、「罪を犯して、刑場に引かれてゆく罪人」。そして「小唄」とは、一般に江戸時代の民謡、歌謡曲。
馬に乗せられ、刑場へ連れて行かれる引かれ物が、内心は怯えていることを隠し、鼻歌まじりの小唄を歌うことで平気を装い、強がりを言うことにたとえられます。
「引かれ者の小唄」の使い方・例文
「引かれ者の小唄」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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