国語言葉の意味

【慣用句】「百も承知」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターが解説!

「百も承知」の対義語は?

百も承知には明確な対義語はありません。しかし、まったくわからないことを示す言葉は多くありますので、その中から2語を紹介します。

「杳として知れない」

こちらの言葉の読み方は「ようとしてしれない」。「杳」という漢字には暗くてはっきりしないという意味があります。その杳に知れないを組み合わせて、はっきりわからないことを表しているのです。

この言葉は物語の締め括りなどによく使用されます。「長い眠りから覚めて、外へ出た。街の人の話を聞く限り、彼の行方はようとして知れないとのことだった。結局私は、彼に何も恩返しができなかったということらしい。」みたいな感じでしょうか。

日常会話の中でも「あいつ今どうしてるか知ってる?」と旧友の現状を尋ねられた際に「さぁ、杳として知れないよ」などと言うと、教養があると思ってもらえるかも知れませんよ。

「曖昧模糊」

こちらもはっきりとわからない様子を表した言葉です。読み方は「あいまいもこ」。曖昧の意味は皆さんご存知だと思いますが、それとぼんやりとしている様を表した模糊を組み合わせた単語です。

使い方としては「曖昧模糊たる状況」や「曖昧模糊として判然としない」などの使い方ができます。ちなみに、模糊は数の単位です。

「百」の入った慣用句

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冒頭でも触れましたが、百という数字には完全性や、すべてといった特別な意味が宿ることが多いのです。そんな百の入った慣用句を紹介していきます。

「百聞は一見に如かず」

こちらのことわざは「ひゃくぶんはいっけんにしかず」と読みます。「如かず」を「しかず」と読むのが少し難しいですが、言葉自体は聞く機会の多いことわざではないでしょうか。

「人から何度も話を聞くより、自分で見に行く方が確かである」という意味を持つこの言葉ですが、このことわざにおいて「百」はどのような意味を持つかを考えてみましょう。

このことわざに含まれる「百聞」ですが、これは100回人の話を聞くことを表しています。それよりも「一見」つまり一回見ることの方が優れているということわざなわけですが、この百聞は、それを以て手を尽くしたという扱いになっているのです。

そのような意味で、この言葉の中の百は、「可能な限り多い回数」を表す百であると言えます。

「酒は百薬の長」

こちらも時たま耳にする言葉ではないでしょうか。お酒をよく嗜まれる方が、「飲み過ぎ」だと注意された時に言い訳として使っているイメージがあります。「酒はどのような薬よりも病に効く」という意味を持ったことわざです。

「酒は百薬の長。だから風邪を治すためにも飲もう」だなんて言う酔狂な人もいますが、基本的に体調が悪い時には飲むべきではありませんし、飲み過ぎも御法度なので気をつけましょう。

さて、言葉の意味に戻りますが、このことわざで使われる「百薬」。これは「あらゆる薬」を表しており、まさしくこの百は「すべて」を表す百であると言えるわけですね。

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