
1、生命・意識・心などの状態や働き。
ア、息。呼吸。「気が詰まりそうな部屋」
イ、意識。「気を失う」
ウ、物事に反応する心の働き。「気を静める」
エ、精神の傾向。気質。「気が強い」
オ、精神の盛り上がり。気勢。「復興の気がみなぎる」
カ、気分。気持ち。「気が楽だ」「気が乗らない」
キ、あれこれ考える心の動き。心遣い。心配。「どうにも気になる」
ク、物事にひきつけられたり、人を恋い慕ったりする気持ち。興味。関心。「彼女に気がある」
ケ、何かをしようとする、また何かしたいと思う心の動き。つもり。「どうする気だ」「やる気がある」
2、天地に生じる自然現象。空気・大気や、水蒸気などの気体。「山の気」
3、あたりに漂う雰囲気。心に感じる周囲のようす。「陰鬱 (いんうつ) な気が漂う」
4、ある物がもっている特有の香りや風味。「気の抜けたビール」
5、昔、中国で1年を24分した一つの、15日間。さらに3分した一つを候といい、気は3候からなる。節気。
とても長いですよね。読む「気」が途中で失せます。「気」がおかしくなりそうですよね。
ですが、あなたの「気」が変わらないように「気」を付けて説明します。最後までやる「気」を出してついてきてください。
「気」は気体や雰囲気という意味として、また中国の易学や気功にも使われている言葉です。しかし、大半は1の「生命・意識・心などの状態や働き」として使われています。意識だとか精神だとかいろいろ書いてありますが、要するに考えや感情に動きがあることを表していると覚えてください。
そして、主体となるものとその対象となるもの、たとえば俺とアイツらだったり彼女と彼氏だったりです。2つのものの「気」が通じ合えば、「気が合う」ということになります。
「気が合う」の使い方・例文
「気が合う」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.ヤツとは性格が真逆だけど、なぜか気が合うんだよなあ。
2.普段はあまり目立たないがしっかり者のあの同僚とはとても気が合う。
3.彼女とは食べ物の好みや笑いのツボが近いから、きっと付き合っても気が合うからうまくいくだろう。
例文1からもわかるかと思いますが、「気が合う」には思想が近いとか趣味が同じとかいうハッキリとした理由があるというよりも、そういったムードを感じるというニュアンスがあります。感覚や感情は、頭で考えるというよりも、なんとなく心の中に直接伝わってくるものですよね。
そうなると、例文3の彼がちょっと心配です。確かに好みが近いのは好意を持つきっかけとはなりますが、それをもってカップルになれるとは限りません。第一印象は最悪だったのにその後に結婚したなど、一筋縄ではいかないものがあると学ぶべきですよね。
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