「春を売る」の対義語は?
次に「春を売る」の対義語を見ていきましょう。
「操を守る」
「春を売る」が「お金を目的として不特定多数の人と性的関係を持つこと」でしたが、反対語は、「特定の関係の人以外とは性的関係を持たない」という意味を持つ言葉になりますね。
そんな言葉のひとつが「操を守る」(みさおをまもる)です。「操」(みさお)とは、「意思を変えずに身持ちのよいこと」で特定の関係以外の人と、決して性交を持たないという意味になります。日本も明治時代に入り、「一夫一婦制」(いっぷいっぷせい)の考え方に基づき法律も整えられていきました。そして、「身持ちのかたいことが良いことである」と特に女性の守るべき道徳として社会では理解されるようになっていったのです。
「Prostitution」
「春を売る」というと、どこかさわやかに響きますが、「売春」という意味で法律を含め一般的に使われる英単語は、「Prostitution」(prὰstət(j)úːʃən)になりますね。この単語さえ覚えておけば、「対価としてお金を受け取り性交すること」が相手に伝わります。ちなみに売春をする人、売春婦は「Prostitute」(prάstət(j)ùːt)になるのです。男性で「お金を目的に性交する人」については、「a male prostitute」と言えば通じます。
「春を売る」を使いこなそう
この記事では、「春を売る」の意味や使い方について解説してきました。「春を売る」は「報酬を得て性交渉をする」という意味でしたね。「性欲」というのは、三大欲求のひとつでありながら、社会の中では複数の人と関係を持つことに対して「うしろめたい」と感じさせる部分があるのも事実ですね。風俗で働いている側にとっても必ずしも好きな仕事で快楽が欲しくて従事しているばかりではありません。それぞれに抱える事情があるのだと思いますね。どんな職業についていても変わった性癖があっても人は人。日々、人とは誠実に付き合っていけたらいいですね。