「舌が回る」の使い方・例文
「舌が回る」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.彼は細胞分裂関連の基盤研究を国際的な学会で発表したが、英語でもよく舌が回っていた。
2.液体を充填する過程で成分を解析する新製品のプレゼンについて、よく舌が回る部下に任せた。
3.舌が回るかどうかは、個人の体質的な特性や素質もあるが、性格のほか家族や仲間の中でどういう役割を担う存在であるかによるところも大きい。
いずれの例文でも、舌がよく動いていることが伝わる文です。
例文1.は、英語でも舌が回るということから、正しく流暢にしゃべっているようすがわかります。例文2.のほうは、また違ったニュアンスであり、製品の説明をすることから、巧みにしゃべるという意味合いで使われていますね。
最後の例文3.は、「舌が回る」の様々な意味合いが込められた文です。身近な人とどんな会話をしてどう反応するかという日常が影響するので、舌が回るようになるかどうかは環境も重要な要素になります。
「懸河の弁」
「舌が回る」の類義語には、「懸河の弁(けんがのべん)」があります。意味は、水を上から流すように、とどこおりなく話すことです。「懸河」は勢いよく流れる川のことを表していることから、激しく流れていく水のように流暢に話すという意味につながっています。
なお、「立て板に水(たていたにみず)」ということわざも全く同じ意味であり、語源もほぼ同じで立てかけてある板に流れ落ちていく水に例えていますよ。
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