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5分でわかる「レコンキスタ」なぜイスラム教とキリスト教は争った?歴史オタクがわかりやすく解説

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アフリカ大陸の北側を勢力圏におさめたイスラム教の帝国ウマイヤ朝は、ついにジブラルタル海峡を渡ってヨーロッパ世界へと足を踏み入れた。そうして、イベリア半島を支配していた西ゴート王国と戦い滅亡させて支配権を得たわけだ。一方、生き残った西ゴート王国の貴族ペラーヨはイベリア半島北西部でアストゥリアス王国を建国し、ウマイヤ朝への積極的な対抗を始めた。いよいよレコンキスタがはじまるな。

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2.キリスト教国家の反撃

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キリスト教国家初の勝利

ペラーヨの建国したアストゥリアス王国。当然、イベリア半島の支配を進めているウマイヤ朝にとっては邪魔でしたが、ウマイヤ朝としてはピレネー山脈の向こうのフランク王国(現在のフランス共和国あたり)を次の目標として定めていました。それに、西ゴート王国の残党の反乱など取るに足らないと判断していたのです。

そのためにウマイヤ朝はアストゥリアス王国の討伐よりも先にフランク王国へ攻め込みました。ところが、ウマイヤ朝はフランク王国との戦いに敗北してしまいます。

このとき敗北を国に報告したくなかったウマイヤ朝の兵たちは、ふとアストゥリアス王国のことを思い出しました。「そうだ、アストゥリアス王国行こう。滅ぼせばフランク王国での負けを少しでも清算できるに違いない」こうして、722年にウマイヤ朝とアストゥリアス王国の「コバドンガの戦い」が幕を開けたのです。

しかし、ふたを開けてみると最初こそ優勢だったウマイヤ朝でしたが、険しい山岳に立てこもったペラーヨとたった300人のアストゥリアス軍に大苦戦。ウマイヤ朝の司令官が戦死したため撤退します。その後、すぐに立て直して再戦しましたがこちらも敗戦と散々な結果に終わりました。

一方、アストゥリアス王国の勝利は、イスラム勢力に対するキリスト教勢力の始めての勝利でした。戦いに勝利したアストゥリアス王国は、以降、レコンキスタの拠点となります。

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イベリア半島の後ウマイヤ朝

ウマイヤ朝のフランク王国進出はまだ終わったわけではありません。しかし、732年の「トゥール・ポワティエ間の戦い」で敗北して以来、ピレネー山脈より向こうへの進出は阻止されてしまいました。その上、本国でウマイヤ朝の分裂が起こり、750年にはサッファーフの革命によってウマイヤ朝は滅ぼされ、新たにアッバース朝が誕生します。

このとき、アッバース朝の残党狩りを生き残ったウマイヤ朝王族のアブド・アッラフマーン1世はイベリア半島に逃れ、756年にコルドバ(スペイン、アンダルシア州コルドバ県)で「後ウマイヤ朝」を建国。以降、イベリア半島の勢力争いに身を投じるわけですが、国内の情勢が安定しないままフランク王国のイベリア半島進出がはじまってしまいます。

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イベリア半島に誕生した国々

フランク王国から再三の攻撃により、後ウマイヤ朝は徐々に南へと後退していきます。しかし、フランク王国もまたイベリア半島の人々にとってはピレネー山脈を越えてきた侵入者に違いありません。このため、地元の有力者たちが両者を撃退すべく立ち上がって反乱を起こしたのです。

そうして、後ウマイヤ朝とフランク王国の影響力が低下したイベリア半島には「アラゴン王国」や「ナバーラ王国」、フランク王国から独立した「カタルーニャ公国」などが興りました。

また、レコンキスタ最初期から存在するアストゥリアス王国も健在です。10世紀に入るころにはスペイン北部にまで勢力を広め、914年に国名を「アストゥリアス王国」から「レオン王国」へと改めます。

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後ウマイヤ朝の滅亡とイスラム勢力の分裂

政治や経済を整え、国内の安定化をはかって盛り返していた後ウマイヤ朝でしたが、11世紀に入ったところで衰退がはじまります。そんななかで内乱がおこって1031年にいよいよ後ウマイヤ朝が崩壊すると、今度はイベリア半島全土で「タイファ(イスラムの小国)」がいくつも乱立することに。そして、タイファ同士でお互いに支配権を巡る争いが始まったのでした。

けれど、こうなると300年もの間イベリア半島の国土回復を狙っていたキリスト教の国々が黙っているはずがありませんよね。タイファ同士の争いに乗じて、イベリア半島のキリスト教諸国家のレコンキスタの戦いが活発になりはじめました。

また、北アフリカで建国したイスラム王朝の「ムラービト朝」が北上を開始。タイファ諸国はレコンキスタに対抗するためムラービト朝に支援を頼むなどして、なんとかキリスト教諸国の勢いに対抗します。

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