
端的に言えば等閑に付すの意味は「物事を軽くみて、いいかげんに扱う」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
本の虫ライターのジュリアン・ソレルを呼んです。一緒に「等閑に付す」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ジュリアン・ソレル
多い時には月間50冊を読破する本の虫ライター。漢字や熟語、ことわざ、故事が好き。正確でロジカルな文章での解説を心がける。
今回は、単語「等閑に付す」をベースに、類語の「蔑ろにする」「度外視する」などを、意味や語源から例文、また英訳までみっちり解説。
「等閑に付す」の意味は?
「等閑に付す」には、次のような意味があります。
1.物事を軽くみて、いいかげんに扱う。かえりみないで放っておく。なおざりにする。
出典:goo辞書「等閑に付す」
「物事を軽くみて、いいかげんに扱う」という意味の「等閑に付す」。「等閑視(する)」とも言われます。
この「等閑」は「とうかん」の他に「なおざり」「なほざり」とも読まれ、意味はそのまま「なおざり」や「真剣でないこと」、「いいかげんにして、放っておくこと」。また「付す(ふす)」には「付く(つく)」や「添える」といった意味がありますが、この場合は「不問に付する」などと使われるように、「物事を任せる、託す」という意味です。
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