
「If you run after two hares, you will catch neither.」
「If you run after two hares,」までの前半が「二兎を追う者は」の部分です。「hare」は「野兎」という単語で、「run after○○」は「○○を追いかける」と言う意味ですから「二兎を追うならば」と言う意味になります。
そして、後半の「you will catch neither.」が「一兎をも得ず」のセンテンスですね。「neither」が「どちらもない」と言う否定になりますから、「not」をつけないよう注意してください。そして前半が「もし」と言う「If」で始まっていますので、この分は未来を予測する意味で「will」を使います。つまり「どちらも捕まえられないだろう」と言う意味になりますね。
「二兎を追う」を使いこなそう
この記事では「二兎を追う」の意味・使い方・関連語などを説明しました。身近で良く知っている言葉でも、その関連語を覚えていくと知識の幅が広がりますね。今回は対義語として英語が由来の「一石二鳥」を例に挙げましたが、実は同じような表現で「一箭双雕(いっせんそうちょう)」と言う四字熟語があります。こちらは中国語が由来なのですが、一本の矢で二羽の鷹を落とす様子を表していて、意味も一石二鳥と同じです。表現まで類似していて面白いですね。このように、関連語を覚えていく事は知識を増やすのにとても楽しく有効な手立てですから、興味を持ったことはすぐその場で調べていく事をおすすめします。