
「二兎を追う」の対義語は?
「二兎を追う」の対義語、反対語には「一石二鳥」「一挙両得」が挙げられます。
「一石二鳥」
「一石二鳥」は(いっせきにちょう)と読みますが、知る人も多い有名な四字熟語ですね。元々は英語の「Killing two birds with one stone」(一つの石を投げて、二羽の鳥を落とす)を和訳したものだと考えられています。これは、一つの石を投げただけで二羽の鳥に当たり捕らえることが出来た、と言う例えを用いて、一つの行動で二つの利益を得ることを表しているのです。
一石二鳥はとても良く使われる言葉ですから、例文で実際に使い方を確認してみましょう。
レシピの記録代わりに料理ブログを書いているが、ランキング上位に入って書籍でも発売できれば一石二鳥だ。
「一挙両得」
「一挙両得」は(いっきょりょうとく)と読みます。この熟語は、一つの行いで複数の利益を得られるという意味です。由来は、中国の故事「戦国策」からと考えられています。この書には、秦の将が王に「兵を一度動かすだけで、利潤と名声の両方が得られます」と、策を進言したと記されていました。そして、この言葉から、「一挙両得」が使われるようになったと言われています。
最後に「二兎を追う者は一兎をも得ず」の英訳を確認します。このことわざは西洋を起源とするので、英語でも覚えておくと良いでしょう。
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