この記事では「袖の下」の英語表現について解説する。

この言葉の代表的な英訳は「bribe」ですが、幅広い意味やニュアンスを理解すると英語でも使いこなせるシーンが増えるぞ。

個別指導塾で受験生の指導経験が豊富なライターさとみあゆを呼んです。一緒に「袖の下」の英訳や使い方を見ていきます。

ライター/さとみあゆ

個別指導塾で多くの受験生を指導してきた経験を持つ。そのノウハウを駆使し、受験生だけでなく社会人にも「使える英語」を伝授する。

「袖の下」の意味と使い方は?

「袖の下」の袖とは、洋服の袖ではなく、和服の袖のことを指します。ポイントは、着物の袖の形です。

それでは、「袖の下」の意味と使い方をまずは見ていきましょう。

「袖の下」の意味

「袖の下」には、次のような意味があります。

人目につかないように袖の下から贈る物。内密に贈る品物や金銭。そでした。わいろ。「袖の下を使う」「袖の下を握らせる」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「袖の下」

「袖の下」の使い方・例文

着物の袖の下には袂(たもと)と呼ばれる部分があります。この袂は袋状になっていて、ちょっとしたものなら入れて運ぶことができそうですね。「袖の下」とは、賄賂(わいろ)として渡す金品を袂に隠していたことから生まれた言葉だと言われています。

次に「袖の下」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.彼がオーディションに合格したのは、審査員に袖の下を握らせたからだって噂だよ。
2.人に何かをお願いする時は、袖の下ぐらい用意しておくのが常識だ。
3.「袖の下」が「賄賂」の意味だということを知らない人も多い。

\次のページで「「袖の下」の英語での表現は?」を解説!/

「袖の下」の英語での表現は?

image by iStockphoto

日本語の意味と使い方を復習したところで、いよいよ英語での表現を見ていきましょう。

何らかの便宜を図ってもらうために渡す「賄賂」は、日本だけの習慣というわけではありません。英語でも「賄賂」や「袖の下」を意味する表現がいくつかあります

「袖の下」の英語表現

「bribe」を使えば「袖の下」の意味を表すことができます

「袖の下を渡す」という場合、「give」や「offer」などの動詞を伴い、「give a bribe」「offer a bribe」、逆に「袖の下を受け取る」という場合、「take」「accept」などを伴い「take a bribe」「accept a bribe」などの形にすればいいでしょう。また「bribe」はそのまま動詞としても使うことができます。「biribe 人」の形で「人に袖の下を渡す」という意味です。

1.The company offered a bribe to the politician.
会社はその政治家に賄賂を贈った。

2.He denied having taken a bribe.
彼は袖の下を受け取ったことを否定した。

3.She will bribe me into silence.
彼女は私に袖の下を握らせて口止めするだろう。

「bribe」と似たような英語表現・フレーズは?

最後に英語で使われる同じような意味を持つ表現を見ていきましょう。

英語で「袖の下」を意味する表現は、他にもいくつかあります。

似た表現「money under the table」

「money under the table」も「袖の下」という意味で使われている表現です

「under the table」とは、文字通り訳すと「机の下」という意味になります。机の下で何かをすると他人からは見えにくいですね。つまり「under the table」は、「隠れてこそこそと」「秘密に」というニュアンスが含まれています

「隠れてこそこそと」やることは、「不正」なことや「アンフェア」なことが多いのではないでしょうか。そこから「money under the table」は、「不正なお金を秘密にやりとりする」=「袖の下」となります。

\次のページで「「袖の下」を英語で言ってみよう」を解説!/

1.She seems to have given money under the table to the president.
彼女は社長に袖の下を渡したらしいよ。

2.Some politicians get a huge amount of money under the table.
政治家の中には、巨額の袖の下を得る者もいる。

3.He tried to spurn money under the table.
彼は袖の下を拒絶しようとした。

「袖の下」を英語で言ってみよう

この記事では「袖の下」の意味・使い方・英訳を説明しました。「bribe」と似た表現に「bribery」があり、どちらも「賄賂」を指します。では違いは何かと言うと、「bribe」は賄賂として贈るお金や品物などを意味するのに対し、「bribery」は、「贈収賄」という行為のことです。少し区別するのが難しいと思いますが、しっかり覚えておきましょう。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英訳英語

【英語】「袖の下」は英語でどう表現する?英訳や使い方・事例を専門家がわかりやすく解説!

この記事では「袖の下」の英語表現について解説する。

この言葉の代表的な英訳は「bribe」ですが、幅広い意味やニュアンスを理解すると英語でも使いこなせるシーンが増えるぞ。

個別指導塾で受験生の指導経験が豊富なライターさとみあゆを呼んです。一緒に「袖の下」の英訳や使い方を見ていきます。

ライター/さとみあゆ

個別指導塾で多くの受験生を指導してきた経験を持つ。そのノウハウを駆使し、受験生だけでなく社会人にも「使える英語」を伝授する。

「袖の下」の意味と使い方は?

「袖の下」の袖とは、洋服の袖ではなく、和服の袖のことを指します。ポイントは、着物の袖の形です。

それでは、「袖の下」の意味と使い方をまずは見ていきましょう。

「袖の下」の意味

「袖の下」には、次のような意味があります。

人目につかないように袖の下から贈る物。内密に贈る品物や金銭。そでした。わいろ。「袖の下を使う」「袖の下を握らせる」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「袖の下」

「袖の下」の使い方・例文

着物の袖の下には袂(たもと)と呼ばれる部分があります。この袂は袋状になっていて、ちょっとしたものなら入れて運ぶことができそうですね。「袖の下」とは、賄賂(わいろ)として渡す金品を袂に隠していたことから生まれた言葉だと言われています。

次に「袖の下」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.彼がオーディションに合格したのは、審査員に袖の下を握らせたからだって噂だよ。
2.人に何かをお願いする時は、袖の下ぐらい用意しておくのが常識だ。
3.「袖の下」が「賄賂」の意味だということを知らない人も多い。

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