「舌を出す」の使い方・例文
では「舌を出す」の使い方を、例文を使って見ていきましょう。1と2は「陰でばかにする」の意味で用いた例文、3は「恥ずかしさをごまかす動作」を表した例文です。
1.彼女は恋人に注意されるたび大人しく従っているが、心の中では舌を出している。
2.その男性は人気の写真を絶賛したが、裏では舌を出していた。
3.緊張をほぐし過ぎたあまり結局失敗してしまい、ぺろりと舌を出した。
1の例文も2の例文も、共通して“表”の部分では相手に従ったり絶賛したりと肯定的な態度を示していますよね。しかし“裏”では「舌を出して」ばかにしているというわけです。このように良い態度を装って実際には悪い感情を抱いているということを表す言葉であるため、基本的にはネガティブな使われ方をするのが特徴と言えます。「舌を出す」の前には例文のように「心の中で」や「裏で」、「こっそり」「内心」など表の行動には出さないということを表すような言葉がつけられることが多いですね。例文1のように「心の中で」と言えば一人でひっそりという風になりますし、2のように「裏で」と言う場合は何人かで陰口を言い合っているような印象も受けます。言葉の意味で具体的な人数は決められていないので、前に置く単語で上手く使い分けていきましょう。
3は実際に舌を出している様子を表した例文です。最近は恥ずかしくても舌を出してごまかす人は少ないかもしれませんが、シリアスな印象ではなく少しおどけたような表現である、というニュアンスは伝わるのではないでしょうか。
「陰口を叩く」
これは「本人がいない場所で悪口を言う」という意味の慣用句です。「舌を出す」と同じく「陰でばかにする」というニュアンスを含んだ言葉ですが、こちらの方がより身近な表現かもしれません。
二つの異なる点で言うと「舌を出す」は相手をひっそり嘲笑して見下すイメージである一方、「陰口を叩く」は嘲笑だけでなくマイナスの表現全般を悪口として扱っているイメージがありますね。また「舌を出す」は一人でも完結できる行為ですが、「陰口を叩く」は同じく陰口を叩き合う相手や仲間が必要です。
似ている言葉ですがわずかなニュアンスや具体的な行為は異なっているため、きっちり押さえておきましょう。
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