
「奉納」の使い方・例文
「奉納」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1. 寺社に奉納されるのは、金品や商品、お供えといった物品だけでなく、伝統音楽や神楽(かぐら)などの芸能や相撲などの競技なども捧げられています。
2. 現在では、絵馬に願い事を書いて神社に奉納することが習慣になっていますが、もともとは本物の馬を奉納していたと言われています。
奉納は、お金や物品だけでなく、いろいろなかたちで捧げられているのですね。
「寄進」
「奉納」と同様に「神仏を敬い財物を寄付する」という意味を有する言葉が「寄進」(きしん)です。「奉納」が「逸品や産品、お酒」のお供えや、「芸能や競技」を披露など、広義な物品や行為が対象になるのに対して、「寄進」は、現在では特に「土地」や「金銭」を寄付する場合によく使われますが、室町時代や戦国の世では、「太刀」や「甲冑」(かっちゅう)、「弓矢」などの武具も寄進されました。「寄進」は自らの意思で寄付する行為のことを言いますが、人に対して、仏道に励むことを勧め、寄付金を募ることを「勧進」(かんじん)と言います。
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