国語言葉の意味

【慣用句】「顎で使う」の意味や使い方は?例文や類語を現役学生ライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「顎で使う」について解説する。

端的に言えば「顎で使う」の意味は「偉そうな態度で指図する」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

現役学生ライターのタビビトを呼んだ。一緒に「顎で使う」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/タビビト

現役の文学部学生ライター。大学生活の中で数多くの芸術関係の執筆を行い、小学生の頃から多種多様な書籍を読破してきた生粋の文科系。読書量に比例する文章力で、慣用句を分かりやすく解説していく。

「顎で使う」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「顎で使う」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「顎で使う」の意味は?

「顎で使う」には、次のような意味があります。

口で言うかわりに顎をしゃくって指図する。高慢な態度で人を使う。頤使(いし)する。

出典:三省堂大辞林第三版「顎で使う」

人間は、自分が優位な立場にいると分かるとついつい相手を見下してしまう生き物ですよね。皆さんも人生の中で一度は、見下す側と見下される側の両方を味わったことがあるのではないでしょうか。

そのように相手に対して偉そうな態度をとっている時、相手を見下すことはあっても自分が俯いたりはしないですよね。俯いていない、見下しているという時の顔の角度は顎を上げた状態になっていることが想像できるのではないでしょうか。

このように、その人の顔の角度だけで相手に対してどのような態度をとっているのかということが想像できてしまう場合があります。今回の慣用句「顎で使う」は、そのような例をつかって人の高慢な態度を表現した言葉です。

「しゃくる」というのは、軽く突き出したり上げている時の表現なので、「口で言うかわりに顎を上げて指図する」ということになりますね。

「顎を使う」の語源は?

次に「顎で使う」の語源を確認しておきましょう。

先ほど、少し顔の角度のお話をしましたね。「顎で使う」の語源は、実は身分社会の頃の日本の慣習によって身についた顔の角度にあります。では、その身分社会における慣習とはどのようなものだったのでしょうか?

身分社会における殿様や大名などの身分の高い人たちは、自分の顔を見せないという慣習がありました。顔が特定されれば襲われてしまう、危険と隣り合わせの時代だったからです。よって家臣などの目下のものは目上の方の顔を見ないように深々と土下座をして指図を待っていたので、目上の方の顔は顎しか見ることが出来ないということが常識でした。

このように顎しか見ることの出来ない状況では、顎の動く向きによって目上の方の指図を察しなければなりませんよね。

目下の人が土下座をして目上の方が顎で示す指図を下から見極める。この構図によって当時の目下の人たちは、常に目上の人たちのイメージと言えば遥か上にある顎の角度だけだったのです。

身分制度が廃止された現代においては顔の角度に対するイメージだけが残り、「顎で使う」という言葉は、殿様のような態度で顎の向きや角度だけで指図する人を表現するものになりました。

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