
3分で簡単実像と虚像の違い!凸レンズの性質・実験も理系学生ライターがわかりやすく解説!
実像と虚像は、光学を学ぶと登場する用語です。とくに、レンズの実験における実像と虚像が有名です。いずれも、中学校や高校の理科の教科書にも掲載されているな。この記事では、実像と虚像の違いを実験方法の紹介を通して徹底解説します。ぜひ、この機会に実像と虚像についての理解を深めてくれ。
塾講師として物理を高校生に教えていた経験もある通りすがりのぺんぎん船長と一緒に解説していきます。

ライター/通りすがりのペンギン船長
現役理系大学生。環境工学、エネルギー工学を専攻しており、物理学も幅広く勉強している。塾講師として物理を高校生に教えていた経験から、物理の学習において、つまずきやすい点や勘違いしやすい点も熟知している。
レンズについて学ぼう!

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実像と虚像の違いについて学ぶ前に、レンズについて理解を深めておきましょう。ここでは、レンズとは何か、レンズの種類、レンズの性質の3点を説明します。これらは光学の基礎的な内容であり、実像と虚像について理解するためには、必要不可欠なものとなりますよ。
多くの用語が登場しますが、丸暗記するのではなく、しくみを理解することが重要です。具体例なども交えて説明するので、光学が苦手だという方も、直感的に理解できるかと思います。それでは、レンズについての解説をはじめていきますね。
レンズとは?
はじめに、そもそもレンズとは何かということを学びましょう。レンズが使用されおり、身近に存在するものには、何があるでしょうか?例えば、カメラ、虫眼鏡、顕微鏡、天体望遠鏡などが挙げられます。これらの共通点は、物体を拡大して見ることができる機能があるということですよ。
ものや風景を、人間の目は光を介して見ています。つまり、光の進み方を何らかの手段で変えることで、ものや風景の見え方は変わるのですね。先ほど挙げた器具において、光の進み方を変える役割を担うのがレンズなのです。ちなみに、多くのレンズは、ガラスやプラスチック(合成樹脂)でつくられています。現在、レンズは工業、医療、軍事などの多分野で利用される重要な技術となっていますよ。
レンズの種類

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続いて、レンズの種類について解説していきます。レンズの種類は非常に多いので、すべてを紹介することはできません。ですから、ここでは有名な凸レンズ、凹レンズ、それらの派生タイプに限定して紹介します。凸レンズは、丸みを帯びた球面が外側にとびだした形をしていますよ。一方、凹レンズは球面部分が内側にへこんだ形をしているのです。
凸レンズは、レンズに対して垂直に入射した光を、一か所に集める性質があります。それに対し、凹レンズはレンズに対して垂直に入射した光を拡散させる性質をもちますよ。また、これらのレンズの派生タイプも存在します。例えば、凸レンズの派生タイプであるフレネルレンズは、効率よく光を集めるための工夫がなされたものです。
また、レンズの片面を平面にした平凸レンズ、平凹レンズなども存在します。これらは用途に応じて使い分けられていますよ。なお、ここから先はメカニズムが最も単純でわかりやすい凸レンズのみを扱って、説明を進めていきます。
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