タンパク質と生物体の機能理科生物

生体内の超重要物質ヌクレオチドを総おさらい!現役講師が解説!

リン酸

リン酸はリン、水素、酸素からなる化合物。有機化合物のパーツとしてリン酸が使われる場合…つまり官能基としてのリン酸は「リン酸基」とよばれることが多いですが、生化学の世界では単にリン酸ということが少なくありません。

DNAやRNAのヌクレオチドには1つついていますが、ADPにはリン酸が2つATPにはリン酸が3つ結合しています。

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塩基

塩基は名前の通り、塩基性をしめす化合物です。生体内では何種類かの塩基がヌクレオチドに使われていますが、それらは大きく2つのグループに分類することができます。プリン塩基ピリミジン塩基です。

プリン塩基はプリン(purine)という有機化合物がベースになっている塩基の総称。プリンは五角形と六角形がくっついたような特徴的な環状構造(プリン環)をもつ化合物で、プリン塩基に分類されるものは、どれもこの環状構造をもちます。

プリン塩基に分類されるのは、アデニングアニンなどの塩基です。

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プリン塩基はプリン体ともよばれるが、これは痛風という病気に関連して知られているな。プリン体が代謝される過程で尿酸が生成される。この尿酸が血液中に増えすぎた結果引き起こされるのが痛風なんだ。

プリン体が多く含まれるのは、ヌクレオチドの集合であるDNAやRNAがたくさん含まれる細胞核。つまり、小さな細胞がたくさん含まれる食品であるほど、含まれているプリン体も多いということになる。たらこなどの小さな魚卵は、少し食べるとたくさんのヌクレオチドを摂取することになるため、プリン体を控えている人にとっては注意しなければならない食品だ。

もう一つのグループであるピリミジン塩基も、ピリミジンという有機化合物がベースになっている塩基の総称です。ピリミジンおよび、それがベースとなるピリミジン延期は六角形の環をもちます。

ピリミジン塩基に含まれるのは、チミンシトシンウラシルなどです。

ヌクレオシドとは?

生化学の本を読んでいると、ヌクレオシド(nucleoside)という言葉に出会うことがあります。ヌクレオチドとよく似ていますが、別の単語です。

ヌクレオシドとは、ヌクレオチドからリン酸をのぞいたもの…つまり、糖と塩基が結合している化合物のことをいいます。

ヌクレオシドも、糖の種類によってリボヌクレオシド(糖がリボース)、デオキシヌクレオシド(糖がデオキシリボース)とよび分けられたりするのです。

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紛らわしい単語だな。高校レベルではヌクレオシドという言葉はほとんど見かけないが、間違えないようにしよう。

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yu_onozuka