国語言葉の意味

【慣用句】「商いは牛の涎」の意味や使い方は?例文や類語を本の虫ライターがわかりやすく解説!

「粒粒辛苦」

私達が当たり前のように食べているお米。実際に田んぼを見学したことがあるならば想像できるかもしれませんが、お米を育てるのは大変な作業ですよね。穀物の1粒1粒は、農家の苦労によって作られているといってよいでしょう。そのような様子から転じて、物事を成し遂げるために、コツコツと努力を積み重ねることを「粒粒辛苦(りゅうりゅうしんく)」という四字熟語で表現するようになりました。

当然のことではありますが、ドラマのように一夜にして成功者になるなど現実ではあり得ません。成功者の過去を見ると、大抵はコツコツと積み重ねた努力によって成功を掴んだといえます。「粒粒辛苦」したからこそ夢を叶えた人もいるでしょう。ショートカットせずに、地道に努力することこそが成功への大きな一歩なのかもしれませんね。

「商いは牛の涎」の対義語は?

「商いは牛の涎」は「商売は辛抱強く努力せよ」という意味でした。継続することが大切という意味でもあるので、反対となると「短期間で利益を得る」となるはずです。そこで今回は、「簡単に金儲けをする」や「一度に利益を得る」といった意味合いで「商いは牛の涎」の対義語をみていきましょう。

「濡れ手で粟」

「粟(あわ)」は、イネ科で栄養豊富であることから、昔はお米の代わりとして食べられていたようですね。粟は小さな粒が特徴であるため、濡れた手で触ればたくさんの粟が手についてしまうことでしょう。そのような様子から転じて、苦労もせずに、楽々と大儲けすることを「濡れ手で粟」と表現するようになりました。

使い方としては、投資が偶然上手くいった時を「濡れ手で粟」と表現することもありますし、人を騙してお金を搾取した場合に使われることもあります。犯罪以外で苦労せずに大儲けすること自体は悪いことではありませんが、状況によっては皮肉と捉えられてしまうかもしれません。「濡れ手で粟」を使う場合は注意しましょう。

「一攫千金」

誰しも一度は「一攫千金」を夢みたことがあるのではないでしょうか。大金を一つかみで取る様子から転じて、一度の仕事で苦労せずに巨大な利益を得ることを「一攫千金」と表現するようになりました。もしくは「一獲千金」と書いても問題ありません。「一攫千金」の代表格といえば、株などの投資、宝くじなどのギャンブルですよね。ほかにも、マグロの一本釣りなど、一夜にしてお金持ちになろうと夢見ることもあるでしょう。

ただし、経験者ならば痛いほど理解できるかと思いますが、「一攫千金」はハイリスク・ハイリターンです。儲けに目がくらんで大金をつぎ込むと、あとで大変な思いをすることが多いといえるでしょう。「一攫千金」を狙うこと自体は何ら問題ありませんが、無理のない範囲で挑んでみてくださいね。

「商いは牛の涎」の英訳は?

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では、「商いは牛の涎」を英語訳すると、どのような表現があるのでしょうか。

「Slow and steady wins the race」

「a cow’s drool(牛のよだれ)」という単語を使ったとしても、「商いは牛の涎」の意味を伝えるのは難しいはずです。そこで、英語のことわざ「Slow and steady wins the race」を代わりに使ってみてはいかがでしょうか。直訳すると「ゆっくり着実にやれば競争に勝つ」という意味になります。日本のことわざに当てはめると「急がば回れ」に近い意味だといえるでしょう。ただし、「商いは牛の涎」も地道に続けることが商売のコツだといっているわけです。拡大解釈をすれば「手堅くやっていく」ということになるのではないでしょうか。

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