国語言葉の意味

【慣用句】「私腹を肥やす」の意味や使い方は?例文や類語を元予備校講師が解説!

「私腹を肥やす」の使い方・例文

「私腹を肥やす」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

・行政機関の担当者が、特定の業者に仕事を斡旋する見返りに金銭を受け取り、私腹を肥やしていたなんてニュースはもはや日常茶飯事だ。

・尊敬していた大学教授が、研究論文執筆の報酬を個人で受け取り私腹を肥やしていたとして処分され、僕は学問に対して大きな失望を抱いた。

・現場主任が差し入れのシュークリームを一人で全部オヤツに食べてしまって、私腹を肥やすなと社員一同激しく抗議した。

本来自分だけのものではないものを、独占しようとする」というイメージがつきますでしょうか。例文三番目は少しコミカルな内容ですが、「会社全体に贈られたものを独り占めした」という意味が伝わるでしょう。

正確な意味としては、例文一番目と二番目のように「公的なもの、皆のものを個人的に受け取った」という使われ方になります。

特にこの表現が用いられる場合は、不当なやり方で利益を得ていると相手を批判しているニュアンスを含むことも多いでしょう。良い意味で使われることはないため、注意して読み解いてください。

現代では政治家が汚職事件で金銭を受領したケースなど、ニュースでも耳にすることは多いはず。時事問題でも使われる可能性があるため、しっかりと意味を押さえてください。

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「私腹を肥やす」。時代劇に出るような、でっぷりとした悪代官のお腹を想像してしまうな。現代でこの言葉が使われるのはどんな人間なのか、観察してみるのも面白いだろう。

「私腹を肥やす」の類義語は?違いは?

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「私腹を肥やす」の類義語は「着服」「横領」がいいでしょう。

「着服」「横領」

「着服」は「ごまかして、こっそりと自分のものとすること」。「横領」は「他人、または公共のものを不法に奪うこと」。どちらも「本来自分だけのものではないのに、独占してしまう」という意味で、「私腹を肥やす」とは同義語になります。

「公的な立場を利用して」という意味は無くても使えますが、政治シーンで耳にすることが多い言葉かもしれません。それほど、お金と公・私の問題は根深いところで結びついているのでしょう。

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