国語言葉の意味

【慣用句】「私腹を肥やす」の意味や使い方は?例文や類語を元予備校講師が解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「私腹を肥やす」について解説する。

端的に言えば「私腹を肥やす」の意味は「公のものを使って自分の利益を得ること」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

教師や講師としても教えることに関わってきた「やぎしち」を呼んだ。一緒に「私腹を肥やす」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/やぎしち

雑学からビジネス文章まで手掛ける現役ライター。国語の中学・高校教諭の資格も持ち、予備校講師の経験も。言葉を大切にした文章を心掛けている。

「私腹を肥やす」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「私腹を肥やす(しふくをこやす)」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「私腹を肥やす」の意味は?

「私腹を肥やす」には、次のような意味があります。

公の地位や立場を利用して、自分の財産を殖やす。「職権を濫用して―・す」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「私腹を肥やす」

この言葉は「公の地位を利用して、自分の利益・資産になるように取り計らうこと」を意味する慣用表現です。

ポイントは「公の地位を利用して」というところ。単純に「(悪いことなどで)自分の利益を図る」という使い方は正確ではないため注意が必要です。

「私(し・わたくし)」という言葉の対義語は「公(こう・おおやけ)」。「私腹」という言葉が、意味のうえで「公」と対比になっていることを押さえましょう。

「公私混同」という言葉もありますが、反対の意味を持つ「公私」という二つの漢字は様々な問題でも頻出です。この慣用句も含め、正確な意味で使用する意識を持ってくださいね。

「私腹を肥やす」の語源は?

次に「私腹を肥やす」の語源を確認しておきましょう。これは特別な出典があったわけではなく、意味から作られた言葉のようです。

「私腹」が「自分の利益」を意味する理由として、「腹」は「懐(ふところ)」とも言い「所持金」を意味します。「今日は贅沢なご飯を食べるか、懐と相談して決める」などという言い方を聞いたことがあるかもしれませんね。

「腹」「懐」は、お金を連想させる言葉で、そしてそれを「肥やす=栄養を与えて太らせる」。想像するなら、食べすぎに運動不足でブクブク太ったお金持ち、というところでしょうか。あまり良い意味に取ることができないのもわかるでしょう。

このように、「お金をクリーンとは言えないやり方で貯める」という意味を表現するため、出来た言葉と考えられます。

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