国語言葉の意味

「窮すれば通ず」の意味や使い方は?例文や類語を読書好き看護師が解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「窮(きゅう)すれば通ず」について解説する。

端的に言えば「窮すれば通ず」の意味は「行き詰ると案外抜け道が見つかる」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

読書好きの現役看護師T.Minamotoを呼んだ。一緒に「窮すれば通ず」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/T.MINAMOTO

現役看護師として働きながら読書にて知識を蓄えている。そのため歴史や慣用句の出典などの知識を有する。

「窮すれば通ず」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「窮すれば通ず」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「窮すれば通ず」の意味は?

「窮すれば通ず」には、次のような意味があります。

〔易経 繋辞(けいじ)下〕行き詰ってどうにもならなくなると、案外困難を切り抜ける道がみつかるものだ。

出典:大辞林(三省堂)「窮すれば通ず」

 

行き詰ってどうにもならないところまで来てしまうと、案外活路が開かれて何とかなるものである。

出典:故事・俗信ことわざ大辞典(小学館)「窮すれば通ず」

長く生きていれば仕事や人間関係で最悪な事態に陥ったり、絶体絶命の危機に直面することもあるでしょう。そんな場面をどう切り抜けたか、あなたは覚えていますか?切り抜けた手段、ではなくて手段が見つかった瞬間のことです。

映画やドラマ、アニメやマンガでもありますよね、そういう場面が。「もうだめだ!」というときに都合よく解決策なり対策が見つかる瞬間。

事態が好転する瞬間、それがまさに「窮すれば通ず」が発揮された場面と言えます。

「窮すれば通ず」の語源は?

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次に「窮すれば通ず」の語源を確認しておきましょう。

出典は『易経』(読み方:えききょう)という儒教の経典です。儒教の四書五経のうち、五経の筆頭に挙げられる書籍で、著者は伏羲(ふっき。中国の神話に登場する神または伝説上の帝王)とされています。『易経』は簡単にいうと占いの本です。だからといって気安く読めるようなものではありませんが。

原文は「困窮而通」で、読みは「困(こん)は窮(きゅう)して通ず」。困とは占いの結果の一つで、苦しみなどを表します。苦しみも窮まると何とかなるということですね。ただこれでは若干説明不足な感じも否めません。易経には別にこうあります。

「易窮則変、変則通、通則久」と。読みは「窮すれば則(すなわ)ち変(へん)じ、変じれば則ち通じ、通じれば則ち久(ひさ)し」ですが、もっとわかりやすく意訳します。

行きつくところまで行ってしまえば何かしらの変化が起こって別の道が開ける。こういった変化を繰り返しながら物事は続いていく、という感じです。この文も併せてみれば、単に「窮すれば通ず」というよりも理解はしやすいのではないでしょうか。

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