国語言葉の意味

【慣用句】「寄進」の意味や使い方は?例文や類語を雑学大好きwebライターが解説!

「寄進」の使い方・例文

「寄進」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.社務所の改築のために、氏子の寄進を募る計画がある。
2.古くなった寺院の本堂を建築会社が解体すると、江戸時代の寄進帳が発見された。
3.「ここに奉納されている仏様は昔のお殿様が寄進したものだ」と、おじいちゃんが教えてくれた。

「寄進」という言葉の性質上、神社やお寺、また西洋であれば教会や修道院などと関係するシチュエーションで使用されます。

2の「寄進帳」(きしんちょう)とは、寺社に寄進を行った人の名前や寄付した品物などを記しておいた帳面のことです。「奉加帳」(ほうがちょう)とも呼びます。

ちなみに奉加帳は、現在では寺社に限らず、単に寄付を集めるときに作成する名簿のことを示すようになりました。また、「奉加帳方式」とは資金難の銀行などを救済するために、他の金融機関が資金を出し合うことです。奉加帳のごとく、横並びでお金を出させられたことが語源とされています。

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

寺や神社に寄付するときにのし袋を利用することがある。その際にのし袋の上段に記載する表書き(上書き)は「御寄進」(ごきしん)と入れるぞ。

ただし、「奉納」(ほうのう)や単に「御寄付」(ごきふ)などとすることもある。寄進先に相談するなどして、その都度適した文言を入れて寄付に添えるんだ。

「寄進」の類義語は?違いは?

image by iStockphoto

ここでは「寄進」の類義語である「勧進」(かんじん)について説明します。

「勧進」

歌舞伎の「勧進帳」(かんじんちょう)という演目はご存知でしょうか。追っ手から逃れる源義経一行は関所で足止めされますが、義経の手下である弁慶がたまたま持っていた巻物を勧進帳であるかのように読み上げてその場を切り抜ける、といった内容です。

この「勧進帳」というものには、先に説明した「寄進帳」と同じく寺社に寄付をする金品の内容などを記します。弁慶は、とっさに書いてもいない内容をすらすらと読み上げてみせたのですから大した度胸ですよね。しかもその後で主君である義経を突き飛ばして、関所の役人の目を欺いてみせました。

ただし、「寄進」と「勧進」では微妙な違いがあります。寄進は自らすすんで寄付をするのに対し、勧進は他人に寄付をすすめて金品を募るという意味合いがあるのです。

寺社に金品を贈る意味として使われる言葉は、他にも「奉納(ほうのう)」「浄財(じょうざい)」「喜捨(きしゃ)」「出捐(しゅつえん)」「寄贈(きそう)」などたくさんあります。かつての日本は、寺社と民衆との間で密接な関係を築いてきました。言葉の種類の豊富さにそのことが現れており、現代でも災害復興への義援金などにその精神が脈々と受け継がれているといえます。

次のページを読む
1 2 3
Share: