
「好奇心旺盛」
こちらは「気が多い」とは異なりポジティブな言葉ですが、たくさんのことに興味関心があるという点で言えば似た意味を表す言葉です。「気が多い」と言えば軽薄で情が浅い印象を受けるのに対し、「好奇心旺盛」と言えば積極的で探究心がある印象を受けますね。広く浅くのイメージというよりも広くもあり深くもあるイメージすらあるところもポイントです。
まったく同じ意味を表すわけではないので使用には注意が必要ですが、「気が多い」をポジティブに言い換えたいときなどには役立つかもしれません。
「気が多い」の対義語は?
「気が多い」の類義語を確認したところで、次は対義語を見ていきましょう。
「ひたむき」
「ひたむきな努力」などという文章でよく使われるこの言葉。漢字にすると「直向き」と書き、一直線に矢印が伸びているような印象を受ける言葉ですね。意味は「一つの物事に心を向けて、熱中、専心するさま」となっています。「気が多い」の「気」が一つの場所に注ぎ込まれている様子を想像すればわかりやすいのではないでしょうか。
多くのものに手を出さず対象を一つに絞って取り組むことで、より深くまで掘り進めることが出来ますよね。そうするとやはり「努力」という言葉には「ひたむき」というまっすぐな言葉がぴったり合致するように思います。
「一本気」
こちらは「いっぽんぎ」と読み、「純粋で物事を一途に思い込む性質であること」を意味する言葉です。「一本の気」と書くこの言葉と「気が多い」という慣用句、わかりやすく正反対の言葉ですね。
一本気には「純粋」という意味が含まれていますが、確かに何かたった一つに打ち込むさまは混じりけのない清らかさを想像させます。反対に気が多いとさまざまな物事や人物と混ざり合い、ある種の不純さを感じてしまうかもしれません。
「fickle」
これは「変わりやすい、移り気の」という意味の形容詞です。興味の対象がころころと変わる、まさに「気が多い」と同じ意味の英単語ですね。
この「fickle」も日本語の「気が多い」と同様に、恋愛関係の話題で用いられることも仕事や勉強などの物事に対して用いられることもある言葉です。状況に合わせて意味を適切に理解し、読み解いていきましょう。
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