国語言葉の意味

【慣用句】「錦を飾る」の意味や使い方は?例文や類語を日本文学科卒のWebライターが解説!

1.広い人脈を頼りに広告代理店を起業して、一旗揚げようと考えている。

2.彼は豪胆な人物だと常々思っていたが、まさか海外で一旗揚げるとは驚きだ。

「衣錦の栄」

「衣錦之栄」とも書き、「いきんのえい」と読みます。こちらは「錦を飾る」と同じように故郷に成功した姿を見せる名誉の事を意味する言葉です。名誉を表しますので「衣錦の栄をたたえましょう」というように使います。実はこちらも「錦を飾る」と同様に、中国の故事から成語されたものです。

では、実際に「衣錦の栄」を用いた例文を読んで、使い方を確認してみましょう。

1.貴方の衣錦の栄をお祝いして、今日は喜びと共に飲み明かそう。

2.せっかく地元を離れ企業まで持ち込めたのに、業績が悪く衣錦之栄どころじゃない。

「錦を飾る」の対義語は?

錦を飾るの対義語は「衣繍夜行」がいいでしょう。

「衣繍夜行」

「衣繍夜行」「いしゅうやこう」と読みます。意味は「出世しても故郷に帰らなければ成功を知るものはいない」ということです。なかなか聞き慣れない言葉だと思いますが、実はこの四字熟語も中国の故事から生まれたものです。先述した「錦を飾る」の語源である「衣錦還郷」の故事と一緒に覚えておくと教養が深まりますね。では、内容を簡単に説明します。

昔、項羽が秦の都を攻め落とし支配することに成功した時のお話です。項羽は故郷に戻って自分の戦功を知らしめたいと望みました。しかし、臣下はそれを諫め、秦に残り政治を行うことを勧めましたが、項羽はこれを拒否します。その時に言った言葉が「衣繍夜行」です。「衣繍とは」美しい刺繍が施された衣服。「夜行」とは夜道を行く事。つまり、「美しい服を着て夜道を歩いても誰も気がづかない」と例え話をして、「出世しても故郷に帰らなければ栄誉に気がついてもらえない」と言う意味に用いたのです。

 

「錦」を用いたことわざ

「錦」を用いたことわざや言葉は数多くありますのが、ここでは二つ「内裸でも外錦」「錦上花をそえる」について簡単に説明します。語彙力を高めるためにもあわせて覚えておくといいでしょう。

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