「雪やこんこん」の使い方とは?
「雪やこんこん」に使い方はありません。意味としては「雪よもっとふれ」という意味であり、はやし立てる言葉です。つまり、「このようにして使わねばならない」という決まりがないということになります。
「雪やこんこん」は、それそのものだけで、すでにひとつの文章として完結している言葉。はやし言葉であるため、どうしても使わなければならない場面というものもありませんし、反面いつ使っても構いません。勉強に出るというよりは人生のエッセンスになるような言葉であるため、あまり使い方など気にしすぎず、雪がもっと降って欲しいときなど使いたいときに使いましょう。
「雪やこんこん」についてもっと知ろう!
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「雪やこんこん」は有名な童謡の出だしということもあり、言葉そのものの知名度は高いです。しかし、知っていることとわかっていることは別物。「雪やこんこん」って知ってる?と言われると、「歌の始まりの部分でしょ?」とは返せても、「意味は分かる?」と聞かれると、そこまでは…という人が多いのが現実です。
本記事ではもう少し詳しい部分まで踏み込んで解説します。じっくり学んでください。
意外!歌の始まりは「雪やこんこん」ではなかった?
上記のトピックでもたびたび触れましたが、「雪やこんこん」は歌の出だしとして知っている人も多いでしょう。しかし、実は「雪やこんこん」は歌の出だしではない、ということを知っているでしょうか。よくよく歌詞を見てみると、「こんこん」ではなく「こんこ」となっています。続くフレーズも、あられや「こんこ」が正しい表記です。つまり、私達は普段耳で聞いて「こんこん」と歌っていると勘違いしているに過ぎません。
とはいえ、童謡は子供のものであり、子供は同じフレーズの繰り返しを好むものです。「こんこん」と覚えてしまうのも無理もないことであり、ある意味では子供らしく自然なこととさえ言えるでしょう。
現在における「雪やこんこん」の扱い
現在、「雪やこんこん」は「雪やこんこ」とほぼ同様に扱われています。もちろん意味上はまったく同じですが、童謡などにおいても「雪やこんこん」と表記されるケースが増えてきているのです。
言葉においてはしばしば見受けられることですが、誤用であってもあまりに間違う人が多い場合、「その言い方も正式なものとします」と後から認められる場合があります。「雪やこんこん」はその良い例で、それどころか「雪やこんこ」の方が知名度が低く、知らない人が増えているという逆転現象さえ起こっているのです。
「こんこん」は音の表現にあらず!
「雪やこんこん」の「こんこん」とは、音の表現ではありません。「来る」という言葉が変化したものであり、オノマトペとは別物です。しかし、多くの人が「雪やこんこん」の「こんこん」を雪が降る音の表現のひとつと捉えています。
そのためまれに「雪がこんこんと降る」などという表現が見受けられますが、これは間違いです。「こんこん」とは「来い来い」という意味であるため、「雪が来い来いと降る」という意味になってしまい、文章として破綻してしまいます。注意してください。
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