3分でわかる地震の揺れの種類・大きさ・仕組み!登録者数95万人人気講師がわかりやすく解説
先ほどの問題で、P波の速さが求められました。観測点Aは震源から108km離れていることが分かっていますので、”距離÷速さ”をすれば、P波が震源から何秒かけて観測点Aにたどり着いたかが求められるのです。今回の例では15秒という計算結果になっています。
地震の発生時刻を知るには、初期微動が始まった時刻から15秒引けばよいです。15秒前に発生した地震の波が、観測点Aに届いたのが”初期微動始まった時刻”なのですから。
地震のゆれの大きさ
地震のゆれの強さは「震度(しんど)」で表します。ニュースなどで聞いたことがあるかもしれませんね。日本では10段階に分けられています。
地震の波の到着時刻が同じ地点を結ぶと円形になります。
ただ、震源からの距離が同じ地点だからといって震度が同じになるとは限りません。なぜかというと、地盤の性質が違うためです。
地震のエネルギーの大きさ(地震の規模)は「マグニチュード」という数値で表します。マグニチュードが大きいと、大きな揺れの伝わる範囲が広くなるのです。震度とマグニチュードは違うものなので気をつけましょう。
地震の影響
大きな地震が起きると、地面に様々な影響があるのは、皆さんご存じのとおりです。
地震によって大地が持ち上がることを「隆起(りゅうき)」、大地が沈み込むことを「沈降(ちんこう)」といいます。
また、海では「津波(つなみ)」がおきたり、急に地面がやわらかくなる「液状化現象(えきじょうかげんしょう)」が生じることもありますね。
震央とゆれの関係を図で書く練習
地図上に震央と、各地点で地震が観測された時間差が表示されている問題がよく出ます。地震の波は震源から円を描くように広がっていくので、震央とのゆれの時間差を考えながら円を書くようにしましょう。
image by Study-Z編集部
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