1.彼女とは同じ釜の飯を食った仲だ。
2.なんでも相談してくれよ、同じ釜の飯を食った仲間じゃないか。
3.同じ釜の飯を食う関係とはいえ、親しい仲にも礼儀ありだよ。
「同じ釜の飯を食う」は、「親しい仲」の「親しい」を差す慣用句なので、一般的には「関係」や「仲」と組み合わせて「同じ釜の飯を食う仲」と表現します。たとえば、久しぶりに同級生と再会できたとしましょう。ほかの友人に対して関係を説明する際に「彼とは同じ釜の飯を食った仲だよ」と使うことができます。ほかにも、学生の時に寮生活をしていた、ルームシェアをしていた相手などを「同じ釜の飯を食う」で表現してもよいですね。
友人とはいえ、よく遊ぶだけでなく、寝食を共にするほどの関係は限られてくるはずです。特別に仲が良いと思っている相手がいるならば「同じ釜の飯を食う」を使って関係性を周囲に伝えてみてください。
「苦楽を共にする」
「苦楽(くらく)」の意味は文字通り、苦しいことと楽しいこと。「苦楽を共にする」は、苦しいことも楽しいことも分かち合って、一緒に生活や仕事をするという意味になります。やはり、人生は楽しいことばかりではありません。どんなにしっかりと計画を立てたとしても、思い通りの人生を歩めるものではありませんよね。一人では辛くて耐えられないことでも、誰かと一緒なら苦労は乗り越えられるものです。
家族や友人、仕事仲間に対して使っても構いません。楽しさも苦しさも共有してきたという相手がいるならば、間柄を「苦楽を友にしてきた仲」と表現してみてください。
「戦友」
戦争があった時代は、同じ戦場で共に戦った仲間を「戦友」と表現していました。現代でも、スポーツや仕事で辛い経験を共にしてきた仲間を「戦友」と表現することができます。たとえば、チームで活動するスポーツであれば、強豪チームに勝つためには厳しい練習を仲間と乗り越えていかなくてはいけません。仕事であれば、困難だと思われていたプロジェクトをチームで成功させた。ほかにも、ライバル企業に勝つために、ハードな仕事をこなしてきた同志を「戦友」といってもよいでしょう。
試練を共に乗り越えた仲間がいるならば、それは「戦友」といえます。「同じ釜の飯を食う」や「苦楽を共にする」と組み合わせて、間柄を伝える際に使ってみてください。
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