この記事では「夫婦喧嘩は犬も食わない」について解説する。

端的に言えば夫婦喧嘩は犬も食わないの意味は「他人が仲裁に入るのは愚かだ」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

中高生に英語や数学など、指導経験豊富なライター要を呼んです。一緒に「夫婦喧嘩は犬も食わない」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/要

塾講師を5年していた経験がある。留学経験があり、学生時代は留学生と英語でコミュニケーションを取っていた。日本語とは違った英語の感覚をわかりやすく伝える。

「夫婦喧嘩は犬も食わない」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「夫婦喧嘩は犬も食わない」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「夫婦喧嘩は犬も食わない」の意味は?

「夫婦喧嘩は犬も食わない」は、「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」や「夫婦喧嘩は犬も構わぬ」とも言われます。

まずは「夫婦喧嘩は犬も食わない(ふうふげんかはいぬもくわない)」の意味を見ていきましょう。

1.じきに仲直りするから、他人が仲裁に入るのは愚かなことであるというたとえ。

出典:goo辞典「夫婦喧嘩は犬も食わない」

1.婚姻関係にある男女の一組。夫と妻。めおと。

出典:goo辞典「夫婦」

1.食えるものなら何でも食うはずの犬さえも食わない。ひどく嫌われることのたとえ。また、ばかばかしくて相手にする気になれないことのたとえ。

出典:goo辞典「犬も食わぬ」

「夫婦喧嘩は犬も食わない」は、『すぐに仲直りするのだから、他の人が仲裁に入る事は愚かだという例え』を表します。

夫婦は結婚した2人なので、お互いをよく知っている仲です。だからこそ、つまらない原因での喧嘩や、一時的に仲が悪くなるというのは、よくある事でしょう。そんな夫婦の喧嘩に、他人が仲裁をして心配する必要はないのです。夫婦喧嘩は、いつの間にか収まって、いつもの仲の良い2人に戻るものが多いでしょう。

そんな様子を表したのが、「夫婦喧嘩は犬も食わない」ということわざになります。

「犬も食わぬ」という表現もあり、犬にすらも嫌われるという意味です。他にも、ばかばかしくて相手をする気になれないという意味でも使われます。

「夫婦喧嘩は犬も食わない」の語源は?

次に「夫婦喧嘩は犬も食わない」の語源を確認しておきましょう。

もともと、「犬も食わぬ」という表現で使われ、それが夫婦喧嘩に対しても使われるようになります。「犬も食わぬ」という表現は、昔からペットとして愛されている犬を用いたことわざです。

犬は、飼い主に従う頭の良い動物ですね。今はエサとしてドッグフードがありますが、昔は人間の残した食べ物を与えられていたのです。そのため、昔は「犬はなんでも食べる」と考えられていました。

そんな犬に対するイメージから、「何でも食べる犬も食べないのは、とても酷い」と考えられました。そして、「ひどく嫌われる」や「ばかばかしくて相手にできない」という意味になったのです。

「犬も食わぬ」という表現が少し意味を変えて、夫婦喧嘩に使われています。「夫婦喧嘩は犬も食わない」では、夫婦喧嘩がばかばかしいという訳ではありません。「犬も放っておく(食べない)のだから、他人も気にして仲裁しない方が良い」というニュアンスになっています。

\次のページで「「夫婦喧嘩は犬も食わない」の使い方・例文」を解説!/

「夫婦喧嘩は犬も食わない」の使い方・例文

「夫婦喧嘩は犬も食わない」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.夫婦喧嘩は犬も食わないと言うから、放っておくのが一番だ。
2.夫婦喧嘩は犬も食わないとは言うが、私(娘)にとっては大きな問題である。
3.夫婦喧嘩の仲裁に入ったら、ひどい目にあったよ。夫婦喧嘩は犬も食わないとは、この事だな。

「夫婦喧嘩は犬も食わない」は、夫婦喧嘩の喧嘩は放っておく方が良いというニュアンスで使われる事が多いです。喧嘩をしている夫婦に対して、周りの人が使う事が多くあります。

「夫婦喧嘩は犬も食わない」の誤った使い方

「夫婦喧嘩は犬も食わない」を正しい意味で使えていれば、問題はありません。ただ、「夫婦喧嘩はくだらない」というニュアンスで使うと、誤った使い方になってしまいます

下記のような使い方はしないよう、注意が必要です。

1.喧嘩は時間の無駄だよ。夫婦喧嘩は犬も食わないと言うだろう。
2.夫婦喧嘩は犬も食わないと言うのだから、喧嘩はやめなさい。

\次のページで「「夫婦喧嘩は犬も食わない」の類義語は?違いは?」を解説!/

「夫婦喧嘩は犬も食わない」の類義語は?違いは?

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「夫婦喧嘩は犬も食わない」の類義語には、以下のようなものがあります。

1.痴話喧嘩は犬も食わぬ(ちわげんかはいぬもくわぬ)
2.夫婦喧嘩と夏の蕎麦は犬も食わない(ふうふげんかとなつのそばはいぬもくわない)
3.夫婦喧嘩と夏の餅は犬も食わぬ(ふうふげんかとなつのもちはいぬもくわぬ)

ここでは、「痴話喧嘩は犬も食わぬ」について、見ていきましょう。

「痴話喧嘩は犬も食わぬ」

「痴話喧嘩は犬も食わぬ」は、他愛ない喧嘩は放っておく方が良いという意味です。痴話喧嘩というのは、痴話から生じた他愛のない喧嘩という意味になります。小さな喧嘩なので、仲裁したり心配したりする必要はないという事です。

「夫婦喧嘩は犬も食わない」における夫婦喧嘩が、痴話喧嘩に言い換えられていますね。ただ、痴話喧嘩も他愛のない喧嘩という意味なので、夫婦喧嘩とほとんど同じ意味になります。それでも、痴話喧嘩の方が夫婦だけでなく、他の人の喧嘩も含むため、少し広い意味を持っている言葉です。

「夫婦喧嘩は犬も食わない」の英訳は?

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「夫婦喧嘩は犬も食わない」の英訳について、見ていきましょう。

「夫婦喧嘩は犬も食わない」は直訳ができない

「夫婦喧嘩は犬も食わない」は、英語では同じ表現がありません。

直訳すると、「Even the dog doesn't interfere in a couple's fight. 」となります。ただ、英語ではことわざとして使われていないため、相手からすると少し違和感を感じる言葉かもしれません。

もし直訳をする際には、「日本では、こんな言い方をするよ!」という感じで使うと良いでしょう。

\次のページで「英語で使える表現方法3選」を解説!/

英語で使える表現方法3選

「夫婦喧嘩は犬も食わない」と同じ意味を表したい時には、以下のような表現が使えます!

1.It’s not wise to interfere in a couple's fight.
カップルの喧嘩に干渉するなんて、やるべきではない(知的ではない)。

2.One shouldn't interfere in lover's quarrels.
痴話喧嘩は、干渉すべきではないよ。

3.Marital tiffs are best left alone.
夫婦喧嘩は、放っておくのがベストだ。

夫婦喧嘩に「干渉すべきでない」や「放っておくのが良い」といったことわざの意味から、英文を考えるのがおすすめです。ことわざを直訳せず、英語圏に合わせた言い回しを覚えたいですね!

「夫婦喧嘩は犬も食わない」を使いこなそう

この記事では「夫婦喧嘩は犬も食わない」の意味・使い方・類語などを説明しました。

「夫婦喧嘩は犬も食わない」は、夫婦喧嘩はくだらないという間違った意味で認識されているケースも多いです。夫婦喧嘩は放っておき、仲裁しない方が良いという正しい意味を覚えておきましょう。

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国語言葉の意味

【慣用句】「夫婦喧嘩は犬も食わない」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

この記事では「夫婦喧嘩は犬も食わない」について解説する。

端的に言えば夫婦喧嘩は犬も食わないの意味は「他人が仲裁に入るのは愚かだ」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

中高生に英語や数学など、指導経験豊富なライター要を呼んです。一緒に「夫婦喧嘩は犬も食わない」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/要

塾講師を5年していた経験がある。留学経験があり、学生時代は留学生と英語でコミュニケーションを取っていた。日本語とは違った英語の感覚をわかりやすく伝える。

「夫婦喧嘩は犬も食わない」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「夫婦喧嘩は犬も食わない」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「夫婦喧嘩は犬も食わない」の意味は?

「夫婦喧嘩は犬も食わない」は、「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」や「夫婦喧嘩は犬も構わぬ」とも言われます。

まずは「夫婦喧嘩は犬も食わない(ふうふげんかはいぬもくわない)」の意味を見ていきましょう。

1.じきに仲直りするから、他人が仲裁に入るのは愚かなことであるというたとえ。

出典:goo辞典「夫婦喧嘩は犬も食わない」

1.婚姻関係にある男女の一組。夫と妻。めおと。

出典:goo辞典「夫婦」

1.食えるものなら何でも食うはずの犬さえも食わない。ひどく嫌われることのたとえ。また、ばかばかしくて相手にする気になれないことのたとえ。

出典:goo辞典「犬も食わぬ」

「夫婦喧嘩は犬も食わない」は、『すぐに仲直りするのだから、他の人が仲裁に入る事は愚かだという例え』を表します。

夫婦は結婚した2人なので、お互いをよく知っている仲です。だからこそ、つまらない原因での喧嘩や、一時的に仲が悪くなるというのは、よくある事でしょう。そんな夫婦の喧嘩に、他人が仲裁をして心配する必要はないのです。夫婦喧嘩は、いつの間にか収まって、いつもの仲の良い2人に戻るものが多いでしょう。

そんな様子を表したのが、「夫婦喧嘩は犬も食わない」ということわざになります。

「犬も食わぬ」という表現もあり、犬にすらも嫌われるという意味です。他にも、ばかばかしくて相手をする気になれないという意味でも使われます。

「夫婦喧嘩は犬も食わない」の語源は?

次に「夫婦喧嘩は犬も食わない」の語源を確認しておきましょう。

もともと、「犬も食わぬ」という表現で使われ、それが夫婦喧嘩に対しても使われるようになります。「犬も食わぬ」という表現は、昔からペットとして愛されている犬を用いたことわざです。

犬は、飼い主に従う頭の良い動物ですね。今はエサとしてドッグフードがありますが、昔は人間の残した食べ物を与えられていたのです。そのため、昔は「犬はなんでも食べる」と考えられていました。

そんな犬に対するイメージから、「何でも食べる犬も食べないのは、とても酷い」と考えられました。そして、「ひどく嫌われる」や「ばかばかしくて相手にできない」という意味になったのです。

「犬も食わぬ」という表現が少し意味を変えて、夫婦喧嘩に使われています。「夫婦喧嘩は犬も食わない」では、夫婦喧嘩がばかばかしいという訳ではありません。「犬も放っておく(食べない)のだから、他人も気にして仲裁しない方が良い」というニュアンスになっています。

\次のページで「「夫婦喧嘩は犬も食わない」の使い方・例文」を解説!/

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