この記事では「火山」について、登録者数95万人の人気講師YouTuber「とある男が授業をしてみた」の授業をもとに記事にまとめたぞ。

火山についての学習は覚えることが多いが、日本に住むものとして、頑張って学びたいところです。最後には防災についての話も補足します。

ライターのオノヅカユウともに、動画の内容をわかりやすく解説していく。

ライター/小野塚ユウ

この記事の「とある男が授業をしてみた」×「ドラゴン桜」のコラボ記事執筆を担当。自身も大学での研究経験を活かし、現役講師として活動している。

登録者数95万人の人気講師YouTuber「とある男が授業をしてみた」とコラボ!

今回の記事は、人気講師YouTuberの再生回数33万回の授業をもとにまとめています。

また、こちらの動画の内容もふくまれています。ほかにも中学生・高校生向けのわかりやすい授業が多いので、ぜひ見てくださいね。

火山とは?

火山とは?

image by Study-Z編集部

地球内部の熱により、地価の岩石が溶けてできるのが「マグマ」です。マグマは地下で移動できないと、その場にどんどんとたまっていきます。限界に達したとき、マグマの中の高圧のガスが地表付近の岩石を吹き飛ばして、地中のガスやマグマが地上に出てこようとするのです。これを「噴火(ふんか)」といいます。

そして、マグマが噴出してできた山が「火山(かざん)」。日本は世界の中でもとくに火山が多い国として知られています。

火山の形の種類

火山はその形によって大きく3種類に分けることができます。形に違いができる原因は、マグマのねばりけの違いです。

はじめは、形が平らに近い火山。平らなお皿をひっくり返したように、なだらかな斜面をもった姿です。

このような火山ができるのは、マグマのねばりけが弱いとき。噴火で地中から出てきても、さらさらと流れてしまうマグマなので、盛り上がった山になることができません。

溶岩の色が黒っぽいというのも特徴です。

日本にある山でこのような形になる例には、東京都の伊豆大島にある三原山(みはらやま)などがあります。

\次のページで「溶岩ドーム」を解説!/

一方、マグマのねばりけが強いと、噴火で出てきたマグマがなかなか流れず、どんどんとたまって斜面の急な山ができます。このような火山をつくる溶岩の色は白っぽい、という特徴もあるんです。

具体例には、北海道にある昭和新山(しょうわしんざん)や長崎県にある雲仙普賢岳(うんぜんふげんだけ)などがあげられます。

マグマのねばりけが弱すぎず強すぎなず、中間くらいだと山の形も中間に。溶岩の色も灰色っぽい、黒と白の中間のような色です。

皆さんにおなじみの富士山(ふじさん)のほか、長野県と群馬県にまたがる浅間山(あさまやま)や、鹿児島県の桜島(さくらじま)などがいい例でしょう。

溶岩ドーム

溶岩ドーム

image by Study-Z編集部

溶岩のねばりけが強く斜面に沿って流れにくい場合、火口付近に溶岩が塊のまま冷えて固まった小さな山のようなものができることがあるんです。これを「溶岩ドーム」といいます。

溶岩ドームがある火山というのは、マグマのねばりけが強かったのだと、すぐに推測することができるんですね。

火山が生み出すもの

火山の噴火でふきだされるものをまとめて「火山噴出物(かざんふんしゅつぶつ)」といいます。

image by Study-Z編集部

マグマが地表に流れ出て、冷えて固まったものは「溶岩」ですが、マグマが吹き飛ばされて空中で冷え、固まったものは「火山弾(かざんだん)」といいます。

また、風で遠くまで運ばれる砂のようなものが「火山灰(かざんばい)」です。

先ほどの桜木先生のコメントにもあったように、これらの火山噴出物は周辺に居住する人の生活に大きな影響を及ぼします。自宅近くに火山がある、という人は、平常時から警戒するようにしましょう。

火山灰を観察してみよう

火山灰を観察してみましょう。観察のためには、火山灰を洗わなくてはなりません。蒸発皿に水と火山灰を入れ、指で軽く押し付けるようにし、それを水が濁らなくなるまで続けると、きれいな火山灰を得ることができます。

洗った火山灰を顕微鏡などで観察すると、色々な粒が含まれているのが分かるはずです。その中でも結晶になっているものを「鉱物(こうぶつ)」といいます。鉱物はもともとマグマが冷えて固まったものなので、火山から出てくるのも当然ですね。

鉱物の種類

代表的な7種類の鉱物の名前と特徴を覚えましょう。

7種類の鉱物はその色から「無色鉱物(むしょくこうぶつ)」「有色鉱物(ゆうしょくこうぶつ)」にわけられます。

無色鉱物にふくまれるのは白色やうすい灰色、または無色の鉱物。以下に紹介する鉱物のうち、石英長石がこれに入ります。一方、黒や褐色など、濃い色をしめす鉱物は有色鉱物です。

石英

石英(せきえい)は無色、もしくは白色の鉱物です。不規則に割れるという特徴があります。

この石英が大きな結晶を作ると”水晶”とよばれる宝石になるんです。

\次のページで「長石」を解説!/

長石

長石(ちょうせき)は灰色、もしくは白色の鉱物です。

石英とは違い、決まった方向に割れるという特徴があります。割れ方の差は、石英と長石の違いで特に大切なポイントですので、しっかりおぼえましょう。

以上の2つが無色鉱物。以下は有色鉱物の紹介です。

黒雲母

黒雲母(くろうんも)は黒色の鉱物です。

決まった方向に薄くはがれるという特徴があります。薄い紙を重ねたような感じで、一枚一枚はぎとることができるんです。

角閃石

角閃石(かくせんせき)は暗褐色や緑黒色っぽい色をした鉱石です。

形は、長い柱状になりやすいという特徴があります。

輝石

輝石(きせき)は暗緑色っぽい色のことが多い鉱物。

角閃石とよく似ていますが、短い柱状になりやすいという違いがあります。

カンラン石

カンラン石(かんらんせき)は緑褐色の鉱物です。オリーブオイルのような色をしています。

形は不規則で、小さな粒のことが多いです。

磁鉄鉱

磁鉄鉱(じてっこう)は黒色の鉱物で、表面が輝いて見えます。

この磁鉄鉱の最大の特徴は、磁石にくっつくということ!黒雲母と似たような色ですが、磁石を使えばすぐに区別することができます。

image by Study-Z編集部

以上の代表的な鉱物の名前や特徴を覚えられるように頑張りましょう。

\次のページで「火山と防災」を解説!/

火山と防災

上でも一度書きましたが、日本は世界の中でもとくに火山の多い国です。現在も活発に活動している火山を活火山(かつかざん)といいますが、日本における活火山の数は100以上に上ります。

普段の火山は穏やかなものですが、噴火がおきたときに登山者がいたりすれば間違いなく危険です。そのため、気象庁は全国の火山を監視・観測し、それぞれの火山の危険レベルを情報発信しています。

噴火が起きる前や、マグマの活動が活発になっているときは地震が観測されることが多いです。「火山性地震」や「火山性微動」といいますが、これは普通の地震とはメカニズムが異なるため、前震や余震がないという特徴があります。

このような地震を観測することで、火山の活動を知ることができるのです。

次のおすすめ動画はこれ!

「火山」はわかりましたか。もし引き続きこのテーマに関心がある場合、次の動画で「火成岩」を学ぶと一層理解が深まります。

火山は恐ろしいだけの存在ではない。

火山は日本で比較的身近に存在します。火山の特徴や性質、火山噴出物について知っていることは、決して無駄にならないはずです。

噴火や噴出物に注意しなくてはいけない火山ですが、一方では火山のもたらしてくれる恵みもあります。火山自体が観光地になったり、火山灰が積もった土地は水はけのよい土地になったり…マグマの熱を利用した発電もされているんです。地球が作り出した自然の一部として、上手に付き合っていきたいですね。

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理科

3分でわかる火山!形・火山噴射物・鉱物の種類や違いを登録者数95万人人気講師がわかりやすく解説

火山と防災

上でも一度書きましたが、日本は世界の中でもとくに火山の多い国です。現在も活発に活動している火山を活火山(かつかざん)といいますが、日本における活火山の数は100以上に上ります。

普段の火山は穏やかなものですが、噴火がおきたときに登山者がいたりすれば間違いなく危険です。そのため、気象庁は全国の火山を監視・観測し、それぞれの火山の危険レベルを情報発信しています。

噴火が起きる前や、マグマの活動が活発になっているときは地震が観測されることが多いです。「火山性地震」や「火山性微動」といいますが、これは普通の地震とはメカニズムが異なるため、前震や余震がないという特徴があります。

このような地震を観測することで、火山の活動を知ることができるのです。

次のおすすめ動画はこれ!

「火山」はわかりましたか。もし引き続きこのテーマに関心がある場合、次の動画で「火成岩」を学ぶと一層理解が深まります。

火山は恐ろしいだけの存在ではない。

火山は日本で比較的身近に存在します。火山の特徴や性質、火山噴出物について知っていることは、決して無駄にならないはずです。

噴火や噴出物に注意しなくてはいけない火山ですが、一方では火山のもたらしてくれる恵みもあります。火山自体が観光地になったり、火山灰が積もった土地は水はけのよい土地になったり…マグマの熱を利用した発電もされているんです。地球が作り出した自然の一部として、上手に付き合っていきたいですね。

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