「手を染める」
もう一つの類義語には、「手を染める(てをそめる)」があります。事業をし始めることや関係を持ち始めるという意味です。「手」は仕事や作業ということ、「染める」は色をつける意味ではな、着手するということを表しています。
新たな事業や業界に関わっていくことにも使われますが、「悪事に手を染める」など悪い意味で使われることが多くなっていますよ。
「首を突っ込む」の対義語は?
次に、「首を突っ込む」の対義語についての説明です。対義語では、興味や関心がなかったり、関わろうとしなかったりという慣用句について、一緒に見ていきましょう。
「歯牙にも掛けない」
「首を突っ込む」の対義語には、「歯牙にも掛けない(しがにもかけない)」があります。意味は、問題にしない、無視して相手にしないということです。「歯牙」とは歯や牙のことを表しており、歯に掛けないということは食材を口に入れてみようともしないということがもとになっていますよ。
由来は中国の歴史書『史記(しき)』にあり、「歯牙の間に置く(しがのかんにおく)必要はない」という表現が出てきます。試しに口に入れてみることもないということ、つまり、気にすることがないという意味合いです。
「目もくれない」
もう一つの対義語には、「目もくれない(めもくれない)」がります。少しの関心も示さない、見向きもしないといった意味です。興味があれば話しかけるなどのアクションにつながりますが、「目もくれない」ということなので視線をやることすらしないということを表しています。
幅広い場面で使うことができる表現ですが、別の何かに集中していたり、別のことに関心が向いているときに使われることが多くなっていますよ。
「put one’s nose into」
「首を突っ込む」の英語表現には、「put one’s nose into」があります。直訳すると「鼻を突き出す」となり、「かぎまわる、詮索する」という意味合いから「干渉する、口を出す」という意味につながる表現です。
例えば、「Don’t put your nose into my business.(余計な詮索はやめろ)」となります。その他、「put」の代わりに「poke」「push」などを使うこともできますよ。
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