3分で簡単フレネルレンズ!従来のレンズとは何が違うの?理系学生ライターがわかりやすく解説
フレネルレンズが使用されているもの
ここでは、フレネルレンズが用いられている身近な製品・商品についての解説を行います。フレネルレンズが、どのような場面で役に立っているのかということを確認することで、フレネルレンズそのものに対する理解を深めることもできるでしょう。
以下では、特定の機器になぜフレネルレンズが使用されているのかという視点で、考察をします。フレネルレンズがもっている特徴を思い出しながら、記事を読み進めてみてください。
特殊な照明機器
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フレネルレンズが使用されている製品の一つに、灯台をはじめとする特殊な照明器具が挙げられます。灯台は、海上を航行する船舶の道しるべになるものですよね。それゆえ、灯台は遠くからであっても視認できるような強い光を発する必要があります。また、灯台からの光が空の方向に拡散されるということがあってはなりません。船は海上に存在するのですから、灯台からの光を水平方向に集光する必要があります。
灯台に用いられるフレネルレンズは、強い光を水平方向に集光するという役割を担っているのです。このフレネルレンズは、ガラスを母材とする円筒物体の側面をノコギリ状に加工したものですよ。このような形状にすることで、水平方向の360°全方位に強い光が集められるのですね。実は、フレネルレンズが開発された当初の理由は、灯台の光を効率的に集めることができる方法を確立するためでした。
特殊な光学機器
nmaeda, パブリック・ドメイン, リンクによる
カメラなどの特殊な光学機器にも、フレネルレンズが使用されています。フレネルレンズを用いることで、カメラの小型軽量化が可能になりました。カメラの小型軽量化とは、同じサイズのカメラであっても、撮影できる写真の画質や拡大比率が向上することを意味します。ただし、フレネルレンズの表面はノコギリ状になっているため、つくられた像は歪みますよね。カメラで撮影した写真が歪んでしまうようなことがあれば、それは欠陥製品だといえます。そのため、実際のカメラにフレネルレンズを使用する場合は、プリズム効果や回折効果を利用して歪をできるだけ小さくするような工夫がなされていますよ。
また、上記の写真のような薄型拡大鏡などにも、フレネルレンズが使用されています。シート状のプラスチック表面の一部をノコギリのような形状に変更することで、ルーペの薄型化が可能になるのですね。このような技術を使用することで、フレキシブルルーペもつくることもできます。
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