
1月に送る手紙の挨拶文・結びの言葉5選。現役ライターがサクッとわかりやすく解説!
冬の中頃を表わす、仲冬(ちゅうとう)
「仲冬」は陰暦(旧暦)で、11月の別称。
旧暦では季節を3ヶ月ごとに分けていて、孟、仲、季をつけて呼ぶことがあります。
1月 孟春、2月 仲春、3月 季春
4月 孟夏、5月 仲夏、6月 季夏
7月 孟秋、 8月 仲秋、 9月 季秋
10月 孟冬、11月 仲冬、12月 季冬
「仲」は真ん中を示しており、「冬の中間(冬にあたる3ヶ月間の中の月)」のこと。
現在の暦では12月10日から1月7日が旧暦の11月にあたり、その時期に以下のように使うことができます。
「仲冬の候、松の内を過ぎ、ようやくお正月気分も抜けて参りましたが、皆様いかがお過ごしですか」
「仲冬の候、寒さ厳しき折ではございますが、皆様にはお変わりありませんでしょうか」
「仲冬の砌(みぎり)、冷気に身が凍みる今日このごろですが、いかがお過ごしでしょうか」
最も寒い時期、大寒(だいかん)

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「大寒」は、は二十四節気のひとつ。
1月5日頃の「小寒」(しょうかん)は「寒の入り」とも言われ、寒中見舞いを送り交わします。
大寒は、太陽の黄経が300度に達する時のことを示す場合と、立春までの期間を示す場合も。この言葉は「非常に寒いこと」「1年で最も寒い時期」を表しています。「寒稽古」とは、この時期にあえて剣道や柔道などの稽古を行うこと。この時期を過ぎれば、春が近くまでやってきています。
2020年の「大寒」は、1月20日。小寒から大寒の時期を「寒中」「寒の内」と言います。大寒の最終日、旧暦の大晦日の日が節分で、豆まきの習慣が今でも残っていますね。
1月下旬に送る手紙では、以下のように使用することができます。
「大寒を過ぎ、本格的な寒さを迎える頃となりました」
「大寒のみぎり、皆様いかがお過ごしでしょうか」
「大寒の折から、くれぐれもご自愛ください」
非常に寒い時期、厳寒(げんかん)
「厳寒」は「非常に厳しい寒さ」を意味し、具体的な時期は決まっていません。極寒、酷寒と表すこともできるでしょう。
以下のように、寒い時期の只中に、相手の忙しさや体調を思いやる結びの言葉に使用することができます。
「厳寒のみぎり、くれぐれも風邪など召されませんようご自愛ください」
「厳寒の折から、何とぞご自愛専一にてお願い申し上げます」
「厳寒の折、皆様のご多幸とご健勝をお祈り申し上げます」
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