国語言葉の意味

【慣用句】「一矢を報いる」の意味や使い方は?例文や類語を元広告会社勤務ライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「一矢を報いる」について解説する。

端的に言えば一矢を報いるの意味は「報復をすること」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は広告会社で経験を積み、文章の基本と言葉の使い方を知るライターのHataを呼んだ。一緒に「一矢を報いる」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/Hata

以前は広告会社に勤務しており、多くの企業の広告作成経験を持つ。相手に合わせた伝え方や言葉の使い方も学び、文章の作成や校正が得意。現在はその経験をいかし、ライターとして活動中。

「一矢を報いる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「一矢を報いる(いっしをむくいる)」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「一矢を報いる」の意味は?

「一矢を報いる」には、次のような意味があります。

敵の攻撃に対して、矢を射返す。転じて、自分に向けられた攻撃・非難などに対して、大勢は変えられないまでも、反撃・反論する。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「一矢報いる」

「報いる(むくいる)」とは、“相手の行為に見合うものを返す”という言葉。良いことを返すこともあれば、仕返しをするという意味でも使われます。また、「一矢(いっし)」とは名前の通り“一本の矢”のことです。

「一矢を報いる」とは、この一本の矢で相手に仕返しをすること。ただしそれは一本の矢に過ぎないため、受けた攻撃に対してごくわずかなものにしかならず、情勢を大きく変えることはできません。それでも、負けると悟っていても意地を見せたい時、抵抗した爪あとを残したい時などに「一矢を報いる」という慣用句が使われます。

戦況を変えることはなくとも、その心意気を評価して「一矢を報いる」は肯定的な言葉としても用いられる表現です。

なお、「を」を省いて「一矢報いる」と表現されることもあります。

「一矢を報いる」の語源は?

次に「一矢を報いる」の語源を確認しておきましょう。鎌倉時代、日本は中国大陸を支配していた「元」(現在のモンゴル)により攻撃を受ける元寇が起きました。この際の、1274年の文永の役(ぶんえいのえき)での一幕が「一矢報いる」の由来と言われています。

元の圧倒的な軍事力に日本は不利な状況下にありましたが、それでも諦めずに抵抗を続けていました。そんな中、小弐景資(しょうに かげすけ)という武将が放った一本の矢が、元の猛将・劉復亭(りゅう ふくこう)の左肩へと突き刺さります。矢を受けた劉は馬上から転げ落ちましたが致命傷には至らず、それを悟った小弐景資はそのまま駆け去りました。

このできごとが、「一矢報いる」の由来と言われています。

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