「抜け目がない」の使い方・例文
「抜け目がない」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.彼女はリーダーとして、トラブルの原因とならないように、常に抜け目なく書類の文章をチェックしている。
2.情報産業においては、マネをしやすい上に抜け目がない者が多いので本当にスキを見せられない。
例文1.では、見落としや準備不足がないという意味で使われており、リーダーがトラブルに発展しないよう細かく書類をチェックしていることが書かれています。
例文の2.のほうは、ずるがしこいという意味合いになっており、どこの業界でもそうかも知れませんが、アイデアやしくみをマネされないように十分すぎるほどの警戒が必要であるということが書かれた文です。
「抜け目がない」の類義語は?違いは?
image by iStockphoto
それでは、「抜け目がない」の類義語について、説明していきます。大きく二つの意味があるので、それぞれの類義語となる慣用句について見ていきましょう。
「細心の注意を払う」
「抜け目がない」の類義語には、「細心の注意を払う(さいしんのちゅういをはらう)」があります。意味は、見逃すことがないよう細かいところまで念入りに調べたりすることです。「心」には「気をつけること」という意味もあるので、「細心」で細かいところまで気を配ることという意味合いになります。
「抜け目がない」とは近い意味ですが、「抜け目がない」は人の性質を表すことができるのに対し、「細心の注意を払う」のほうは人の性質ではなく行為や様子を表すという部分では違いがありますよ。
\次のページで「「臆面がない」」を解説!/