「身の置き所がない」
「身の置き所がない」は、いたたまれない様子やその場にいられないことを指す言葉です。いたたまれない居心地の悪さを表す言葉として、「針の筵」と類義語に挙げられます。
ただし「身の置き所がない」は、羞恥心を感じる状況で用いられるのが一般的。自責の念というよりも、周囲にどう見られるかが気になって恥ずかしく思うシーンで使います。
こちらも状況に応じて使い分けるようにしましょう。
「針の筵」の対義語は?
周囲の非難により居心地が悪くなる状況を表したのが「針の筵」。その反対の意味とはどんな言葉になるでしょうか。ここでは「針の筵」の対義語表現を見ていきましょう。
「有利になる」
「有利になる」は、状況がプラスに転じるときに用いる表現です。
「針の筵」とは周囲の非難により、居心地が悪くなっている状況。物事が不利な状況に進んでいることを表現した言葉です。その点で物事が「有利になる」のは、反対の状況を示す言葉と言えます。
「針の筵」の正確な対義語表現と言えるものはありません。ですが、このように表現したい内容や状況に応じて対義語表現を用いるようにしましょう。
「bed of nails」
「bed of nails」の「nail」は“釘”のことを指し、「bed of nails」は直訳すると“釘(くぎ)のベッド”のこと。針の敷物に座る心地を、釘のベッドに横たわる心地と別の比喩表現を使って表したもので、“針の筵”の英語訳です。
ただしこの英語表現はあくまで、その状況と居心地の悪さを説明したものに過ぎません。「針の筵」が持つ、“周囲の批判にさらされて”という原因を含んだ表現ではないため、英語で表現したい時には何故このような状況に陥ったのか理由も加えて表現するといいでしょう。
なお「nail」ではなく、“棘(とげ)”を意味する「thorn」の英単語で言い換えることも可能。この場合は「bed of thorns」と表現し、“棘のベッド”という直訳になりますが、意味する内容は変わりません。
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