
この言葉の代表的な英訳は「double-edged sword」ですが、幅広い意味やニュアンスを理解すると英語でも使いこなせるシーンが増えるぞ。
個別指導塾で受験生の指導経験が豊富なライターさとみあゆを呼んです。一緒に「両刃の剣」の英訳や使い方を見ていきます。

ライター/さとみあゆ
個別指導塾で多くの受験生を指導してきた経験を持つ。そのノウハウを駆使し、受験生だけでなく社会人にも「使える英語」を伝授する。
「両刃の剣」の意味と使い方は?
「両刃の剣」は、「りょうばのつるぎ」以外にも「もろはのつるぎ」と読まれることがあります。これは「諸刃の剣」という漢字を使う場合もあるからです。どちらの漢字でも意味や使い方は同じですが、「両刃」という漢字を使った時は「りょうば」、「諸刃」の時は「もろは」と読むことが多いのではないでしょうか。
それでは、「両刃の剣」の意味と使い方をまずは見ていきましょう。
「両刃の剣」の意味
「両刃の剣」には、次のような意味があります。
相手に打撃を与えることができるが、自分にもそれなりの損害が及ぶおそれがあることを意味する表現。「諸刃の刃」という場合が多い。「両刃」も「諸刃」も共に刃が両側面にある剣のことを指す。
出典:実用日本語表現辞典「両刃の剣」
「両刃の剣」の使い方・例文
日本刀のように片側だけに刃があるのを「片刃」、西洋の剣のように両側に刃があるのを「両刃」といいます。両側に刃が付いているということは、相手だけでなく自分もダメージを追う可能性があるということ。つまり「両刃の剣」とは、「ハイリスク・ハイリターン」と似たような意味を持つ言葉だということになります。
次に「両刃の剣」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.スマートフォンは両刃の剣だという考え方もある。便利だが、つい依存してしまうからだ。
2.この薬はとてもよく効く反面、深刻な副作用が出る場合もあるので、両刃の剣だということを考慮して使わねばなりません。
3.彼はビジュアルも歌や踊りもアイドルとして申し分ないが、素行が悪いという評判だ。彼と契約を結ぶのは両刃の剣とも言えるリスキーな行為かもしれない。
\次のページで「「両刃の剣」の英語での表現は?」を解説!/