ナフサの分解
石油の精製によって生じたナフサを熱分解することで、さらに物質の仕分けを行うことができるようになります。このプロセスで、ナフサはエチレン、プロピレン、ブタンジエン、ベンゼン、トルエン、キシレンの6種類に仕分けられるのです。また、このプロセスでガソリンも製造されますよ。
これらの物質は、いずれも私たちの生活にかかわりの深い重要な有機物です。原油は、精製や分解といった過程を経て、多数の物質に仕分けられるということが重要な点ですよ。ぜひ、覚えてみてください。
石油製品の種類
先ほど学んだように、精製や分解といった処理を経て、原油は様々な物質に仕分けらます。その仕分けられた各物質は、それらの性質や特徴を考慮して、それぞれ特有の目的や利用方法がありますよ。
ここでは、仕分けられた原油が私たちの生活の中でどのように活用されているのかを学んでみましょう。ありとあらゆる分野で、原油由来の物質が活躍していることを知ると、思わず驚いてしまいますよ。
燃料・プロパンガス
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原油から取り出されるガソリン、灯油、軽油、重油は燃料として使用することができます。ガソリンは自動車のエネルギー源になり、灯油はストーブを稼働させるために使いますよね。そして、軽油はディーゼル車やディーゼル機関車を動かすために必要となります。重油は、大型タンカーといった船舶のエネルギー源です。
また、都市ガスが供給されていない地域では、ガスコンロやガス給湯器を動かすためにプロパンガスが使用されています。このプロパンガスも、石油の精製時に生じる石油ガスを処理することで製造されますよ。このように考えると、私たちの生活に不可欠な公共交通機関やガス関連の機器は、すべて原油に依存していることがわかりますよね。
合成樹脂・合成繊維
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次に、合成樹脂および合成繊維について解説していきますね。合成樹脂とは、私たちが普段プラスチックと呼んでいるものを表します。合成樹脂の主な原料は、ナフサを分解したときに生じるエチレンやプロピレンです。
これらの分子をいくつも繋げることで、合成樹脂になります。このように分子を次々と繋げることを重合といい、重合によって生成された物質のことをポリエチレン、ポリプロピレンといいますよ。合成樹脂には、ビニール袋の材料であるポリエチレン、水道管の材料であるポリ塩化ビニルなどがあります。また、物を塗装する際に使用する塗料やスポンジの役割を担うウレタンなども合成樹脂の一種です。
そして、このような合成樹脂を糸状にのばし、編むことで合成繊維が出来上がります。合成繊維には、人工毛糸の原料になるポリアクリロニトリルなどがありますよ。また、多くの衣服の生地には、ナイロン系の合成繊維が織り込まれています。
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