タンパク質と生物体の機能理科生物

5分で分かる「三大栄養素の消化」消化の仕組みを知ろう!東大生物学科卒が分かりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。今回のテーマ「三大栄養素の消化」について見ていこう。
三大栄養素とは、炭水化物、たんぱく質、脂質の3種類の栄養素のことを言うが、これらは全て違った経路で消化されているのは知っているだろうか。
今回は、三大栄養素の消化について、東大生物学科卒で生物に詳しいライターAEON2と一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/AEON2

東京大学理学部生物学科出身で、在学中は塾講師として高校受験生物の指導をすること多数。また高校時代には、国際生物学オリンピックの国内選考で銅メダルを受賞した経験あり。趣味はボディビルディング。

炭水化物の消化

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最初に炭水化物の消化について解説していきます。

炭水化物の中には、ヒトが消化できない食物繊維と、消化できる糖質が含まれていることはご存知でしょうか。今回は食物繊維の消化と糖質の消化のそれぞれについて見ていきます。

1-1食物繊維とは?

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食物繊維とは、ヒトの消化酵素では消化することが難しかったり不可能であったりする難消化性成分の総称で、一般的には、植物や菌類(キノコ等)の細胞壁からなります。成分としては、野菜等に豊富に含まれるセルロース、ゴボウに含まれるイヌリン、こんにゃくに含まれるグルコマンナン等がありますね。

1-2食物繊維の消化

ヒトの体は、糖質を消化するための消化酵素はたくさん持っているものの、食物繊維を消化するための消化酵素は持っておらず、その消化は主に大腸の腸内細菌に頼る形になっています。

大腸内の腸内細菌は、酸素を用いない嫌気発酵を行うことで、食物繊維を、短鎖脂肪酸やメタン、二酸化炭素、水素などに分解することができるのです。短鎖脂肪酸には、酢酸プロピオン酸酪酸等が含まれ、これらは大腸より吸収され、体内でエネルギーとして活用されます。

大腸に存在する腸内細菌の働きにより、食物繊維は発酵されて、ヒトが使用できる物質に変化します。

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ヒト自身が分泌する消化酵素では食物繊維は消化できないが、腸内細菌の力を借りることで、体内で利用できる形まで変化させることができるんだな。

2-1糖質とは?

糖質とは、炭水化物のうち、ヒトが消化酵素の働きにより分解・吸収できるもののことを指し、一般的には単糖類多糖類が含まれます。糖の分子が単独で存在するものを単糖類と呼び、それらがたくさん結合してできている高分子を多糖類というのですね。

今回はこの糖質のうち、食品に多く含まれるデンプンの消化について解説していきます。

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